00様 こんにちは (有)文隣堂あつみ薬局 渥美光廣です。
下記のメールを、めまい・不眠・耳塞・子宮筋腫の患者にメールしました。
リウマチの治し方の参考にしてください。
どうぞ おだいじに
文隣堂あつみ薬局
00様 あつみ薬局です。
漢方では、「「諸風掉眩は、みな肝木に属す」逍遙散これを主る:「めまい」のほとんどは内風(内因)・外風(外邪)に起因する、風フウのように色々と変わる症状だとされていて、ストレスによって、肝(肝木)が昂ぶり、めまいが生ずるということです。
仕事のスピードが速いと、どうしても肝が昂ぶり、ストレスが生じます。
肝が昂ぶりやすい性癖というものがあります。
リウマチ気質と呼んでいますが、仕事のスピードが速く、少しの時間にも仕事をこなそうとして、ゆっくり待てないような患者で、調剤している短い間にも、出かけて仕事をすまそうとするタイプです。
さらに、思慮過度・過緊張・不安感・焦燥感・自分の方法にこだわり、不安感のために物事や他人の言動に過剰に反応し、自分の理想が高く、常に100%を目指そうとし、そのため、他人の行動にも批判的な傾向があります。
また、感受性が鋭く、自身の体の症状が気になって毎日、病状日誌を書いたりして、絶えず病気に意識が囚われている方が、私の観察では、リウマチなどの膠原病や鬱病を発症しやすいタイプです。
その肝が昂ぶり易い気質が、体に症状が現れるのがリウマチなどの色々な膠原病で、心に現れると鬱病や精神疾患になります。しかし、原因は同じで、肝が昂ぶりです。
鬱病の最初の症状は不眠としてあらわれます。鬱病は、五臓の心の気血不足から生じます。心を遣い過ぎて長期に続くと精神症状を生じます。または、胃腸が弱く痰飲というよけいなものが溜まり、さらにストレスによって加熱すると精神分裂病などを生じる痰火ができることがあります。
痰火擾心となると、痰火が上って心神を乱し、心煩心悸・口苦不眠・多夢・易驚となり、重症では、精神異常・言語錯乱・狂躁妄動・舌尖紅苔黄じ・脈弦滑有力:精神分裂病などによく見られる。
耳の症状は、ストレスや疲労・胃腸の疲れから生じます。
それはストレスの(肝の)経絡が耳を通っているからであり、また、慢性疲労は腎虚という生命力の低下を一時的にもたらすのですが、腎という生命力の状態は耳に現れる(腎は耳に開竅する)と漢方では考えているからです。
つまりストレスや疲労や胃腸の弱りから、耳塞や耳鳴りや難聴が生じるのです。
胃腸はすべての気血の生成の源なので、胃腸が弱い人は、五臓の機能に影響をあたえるのですが、耳にも症状が現れます。
耳塞・耳鳴・難聴の症状には、色々な処方が使われます。
たとえば、30歳あまりの婦人で、肥満はしているが血色が悪く、暗い顔をしている。主訴は耳鳴だが、いつも気分がふさいで、何もする気がしない(大建中湯を使う)。
耳は手の少陽三焦経が通っているので少陽病の柴胡剤を使う。
大柴胡湯合六味丸・大柴胡湯合八味丸は、
健啖家の食滞型・慢性に移行した耳鳴り・難聴・耳だれにつかう。
子宮筋腫の漢方で、桂枝茯苓丸を飲んでいた時耳鳴りがないことに気がついて良く飲んでいた。
耳鳴や耳塞に、八味丸を用いるのは、耳は腎経に属するから、腎虚に対処するためである。
肝火上炎による耳鳴り・耳塞に、女性は加味逍遙散か大柴胡湯を使う。
肝熱による:めまい・嘔吐・耳鳴り・メニエル病:小柴胡湯合二陳湯、小柴胡湯合苓桂朮甘湯を使う。
難波抱節の「類聚方集成」をみると「傷寒緒論」を引用して、耳がふさがって小柴胡湯を用いるようにみえるものに、大建中湯証があるから注意せよとある。
大柴胡湯合六味丸・大柴胡湯合八味丸・大柴胡湯合耳鳴丸・大柴胡湯合耳聾左慈丸:慢性の耳の症状・耳だれ・耳鳴・耳聾・耳塞(耳は肝経が通っているので大柴胡湯・腎は耳に開竅しているので六味丸・八味丸)
・・などなど、処方には枚挙にいとまがありません。
耳塞や耳鳴りだけでなく、めまいや胸悶・鬱病傾向・子宮筋腫もすべてストレスが関係しています。
内傷七情といって、七気:喜・怒・憂・思・悲・驚・恐が過剰になり長期間続くと、それに関連する五臓がバランスを失い症状が出てくるのです。経絡に症状がある時は軽い症状ですが、五臓にまで病が深くなると、漢方治療での回復にも時間がかかります。
子宮筋腫も、ストレスによって体内の流れが阻滞され、よどんできて塊が生じたものです。スムーズな経絡の流れは肝が主っていて、ストレスによって、流れが悪くなり、あちこちに交通渋滞が生じて症状がでてきます。疲労も、体内の流れの悪化をもたらします。
漢方では10cm以下の子宮筋腫は、治療できるとしています。
また、毎日15分歩くと、体が活性化して体内の流れがよくなります。
仕事に集中したら、短くてもよいので、意識してお茶やトイレ休憩などを挟み、体をいたわります。
山登りでも1時間歩いたら5分立ち休みして、水分を摂り行動食の飴などをなめます。私もその効果を体験しました。
3時間続けて歩いて、膝や足の裏が痛くなり、歩けなくなったのです。しかし、1時間に5分休んで水分と飴を摂っただけで、あら不思議、膝痛も足底痛もなくなったので、驚きました。5分の立ち休みだけで5時間でも歩け、昼食を挟めば8時間でも歩けるのです。
座り仕事では2時間を目安に休みを入れるように意識してください。集中していると座り仕事の3時間くらいは、すぐにたってしまうものです。
未病の段階で病を防ぐには、精神生活の改善を意識するとともに、軽い爽やかな運動を、短くてもよいので毎日行うことが大切です。
スポーツで、体を鍛えることを考えてもよいと思います。
毎日15分歩くと、遠くまで行くことができるのです。
あつみ薬局のホームページは量が多いので、少しずつ読んで参考にしてください。リウマチ気質の方は、すべて読もうとするので注意が必要です。
どうぞ おだいじに
(有)文隣堂あつみ薬局 渥美光廣
あつみ薬局ホームページ