羊癇風

慎齋遺書 明 周慎齋

羊癇風

羊癇風は、先天の元陰不足と関係があり、肝邪(ストレス)が土(胃腸)を克して、心を傷って生じたものである。

二陳湯を用いて一身の痰を除き、朱砂を加えてその心火を鎮め、菖蒲を用いて心竅を開き、牡丹皮、青皮をもって肝を平らかにする。痰が消えて、心肝の火が平静になれば、清道が濁気で塞がれていて羊の声を発していたが、自ずからそうはならなくなる。