2026/4/3~6
鼻炎の口訣集
鼻炎の基本の処方は・・・
自汗なら、桂枝湯、桂枝加黄耆湯、桂枝加黄耆湯合玉屏風散、防已黄耆湯合補中益気湯、防已黄耆湯合六君子湯、防已黄耆湯合半夏白朮天麻湯。
無汗なら、麻黄湯、小青竜湯、葛根湯、参蘇飲
怠い鼻炎なら、平胃散、平陳湯、二陳湯を長く服用する。
冷え症の鼻炎には、真武湯を長く飲む。人参湯、人参湯合真武湯、附子理中湯、初期は麻黄細辛附子湯。
鼻づまり:六君子湯合真武湯・小建中湯合六味丸・半夏厚朴湯合真武湯・半夏白朮天麻湯。
サラサラした鼻水なら、苓甘姜味辛夏仁湯・桂枝加黄耆湯・玉屏風散、
夜中にひどい鼻炎は腎陽虚証:真武湯・八味丸・小建中湯。
陰虚の鼻炎:鼻炎になってから顔がのぼせ・口が乾き・手足がほてる時は麦門冬湯・六味丸・八仙丸・温経湯。
朝や午前がひどい鼻炎は、痰飲か冷え(足の冷え)が原因:桂枝加朮附湯。
浮腫、食少、ムカムカして食べられず、軟便の人は平陳湯や茯苓飲。
長期化した鼻炎:腎虚・腎陽虚の鼻炎は体が冷え真武湯だけでもよいが六君子湯や補中益気湯・半夏白朮天麻湯を合方する。
以上・・鼻炎のまとめ。
参蘇飲:風邪と寒邪が同時に侵入する「風寒のカゼの初期症状」に使う。「風寒による鼻炎」につかい、食欲はあってもなくてもよい。疲れるとカゼをひき、カゼをひくと疲労感がでる人につかう。
参蘇飲:益気解表・化痰止咳・理気和胃:元気を回復させ気虚湿痰の風寒咳嗽・湿困脾胃を補脾する:紫蘇葉1 枳穀1 木香1 桔梗2 陳皮2 葛根2 前胡2 半夏3 人参1.5 茯苓3 乾姜1 甘草1 大棗1
人参湯と真武湯を合方する鼻炎薬もある。
苓甘姜味辛夏仁湯は温肺して痰を消すので鼻炎に使う:温肺化痰・平喘止咳・利水:
茯苓4 製半夏4 杏仁4 乾姜2 細辛2 五味子3 炙甘草2g。
「風邪による鼻炎」は、桂枝湯合玉屏風散を使うが、
「風寒による鼻炎」には桂枝湯だけか、カゼの初期症状に使う参蘇飲をつかう。
鼻炎:夜中にひどいのは腎陽虚証:真武湯・八味丸・小建中湯。
腎虚の腰痛で陰虚には六味丸を使うが、食欲がなければ小建中湯である。
腎陽虚でも食欲がなければ八味丸ではなく小建中湯である:食欲がないのに八味丸を使うといずれの症状も悪化するので陽虚には真武湯を使う。
鼻炎:暖かい冬の鼻炎:無汗で温病では桑菊飲・銀翹散:
自汗は桂枝湯+α:桂枝加黄耆湯など。
陰虚の鼻炎:鼻炎になってから顔がのぼせ・口が乾き・手足がほてる時は麦門冬湯・六味丸・八仙丸・温経湯。
麦門冬湯:滋陰益気・補益肺胃(胃陰虚・肺陰虚に適応)・降気:
麦門冬10 人参2 製半夏5 炙甘草2 粳米こうべい5 大棗3:
口乾の吃逆シャックリに一服で効く:消渇病で多食善飢だが体重減少がある陰虚につかう。
温経湯:衝任虚寒から瘀血となり血虚から陰虚火旺になる:
月経痛:寒帯肝脈:温経補虚、活血行瘀法:
呉茱萸3 桂枝3 当帰4 白芍6 川芎3 丹皮2 人参3 甘草2 阿膠珠4 麦門冬3 半夏4 生姜3g。
鼻炎:体が怠い人は二陳湯か平胃散を使い続ける。
鼻炎:朝や午前がひどい時は、痰飲か冷え(足の冷え)が原因:
桂枝加朮附湯。
鼻炎:浮腫があり、腰以下が怠く、とにかく疲れがひどい人は真武湯。
鼻炎:浮腫があり、食少だけでなくムカムカして食べられず、軟便の人は平陳湯や茯苓飲。
茯苓飲:理気化痰・和胃降逆・健脾益気:
茯苓5 白朮4 枳実2 陳皮3 人参3 生姜3g。
鼻炎:一日中悪化している鼻炎はほとんど邪実で実証なので
葛根湯や防風通聖散(風邪薬を使う)などを使う。
鼻炎:自汗・悪風・浮腫・小便不利なら防已黄耆湯合六君子湯を使うが、
防已黄耆湯合香砂六君子湯
防已黄耆湯合参苓白朮散
防已黄耆湯合半夏白朮天麻湯も適応する。
防已黄耆湯は、風邪と湿を同時にとる処方。
風邪は風が吹くと症状が悪化し、風邪の性質として痛む部位が移動するし、湿邪は体が重だるいし、黄耆が入っているので汗をかなりかく人に使える。
長期化した鼻炎:長期は腎虚なので長期化しているが、腎陽虚の鼻炎は体が冷えているので真武湯だけでもよいが六君子湯や補中益気湯・半夏白朮天麻湯を合方する。
長期化した鼻炎は腎虚:真武湯(補脾作用は無い)
長期化した鼻炎は腎虚:真武湯合六君子湯
長期化した鼻炎は腎虚:真武湯合補中益気湯
長期化した鼻炎は腎虚:真武湯合半夏白朮天麻湯
鼻炎:胃が冷えている人の鼻炎は人参湯だが、人参湯合真武湯も適応。
鼻炎:鼻炎の好転要因から処方選定:発汗で楽になるなら発汗剤を使う。
鼻炎:入浴など体が温まると楽になるなら温補剤や附子など温める方剤を使う。
温補剤:人参湯・附子理中湯・安中散・当帰芍薬散・真武湯・八味丸・小建中湯・黄耆建中湯・大建中湯・十全大補湯・辛温解表薬:麻黄湯・葛根湯・桂枝湯・桂枝加黄耆湯・独活寄生湯・疎経活血湯・温経湯