渥美先生
お久しぶりになっておりました
以前リウマチの処方していただいておりました
00市の00です。
リウマチだった母も86才になりました。
(最期のお薬が2014年2月、最期のメールが2015年4月でした。)
あの後より昨年2020年7月まで、まあまあ自分で動けていました。
いつも眠くて寝てばかりでしたけど。
2020年8月中旬に足の運びが悪くなり、一人ではトイレに行けなくなり
現在はトイレに連れていっています。
用を足してきれいにしてまでは自分ででき、立ったままズボンは上げれないので私が履かせます。
私がいないときは、父が行います。
整形で診てもらったところ、多少リウマチが少しでている程度で他に問題が見当たらず、動かないことによる筋力低下によるものだろうと言われました。
台所仕事も立ってられないので出来ません。
食事の支度を私がするようになったので、食べさせ過ぎてしまっているのか膝の外から内側あたりが痛いようで湿布を貼っています。
漢方薬を始めた頃に気になっていた、骨がこすれるような音がたまにあります。(膝・股関節)
いつもではないのですが、音がするときに痛みがあるようです。
あんなに眠い眠いと言っていたのに(リウマチの痛みがでてきて)変わりに寝なくなりました。(通常に戻った?)
ちゃんとテレビをみたり話もちゃんとできます。起きているので。
ただ、起きている間にトイレが近くなり2時間おきにトイレに行きたくなります。
トイレへ連れて行くので、これが大変です。
頻尿という状態なのでしょうか、多分体の状態が良くないのだと思います。
痰もここ数ヶ月、のどに絡むようです。
また漢方薬を処方していただくことは可能でしょうか
1人で歩けるように!とはもう無理だと思いますが、
痛いところやトイレが近いとか、なんで痰が絡むのかとか
現在の状態が少しでも改善できたらいいなと思うのです
久しぶりのご連絡で申し訳ありません
00様 こんにちは(有)文隣堂あつみ薬局 渥美光廣です。
コロナ騒ぎで、高齢者が外出しなくなって、膝がガクガクして歩きにくくなる方がよくみられます。
少しでも毎日 外にでるとリハビリ効果になります。
台所仕事もリハビリですが、それもできなくなると急速に衰えてしまい心配です。
トイレに立つことはリハビリになりますが、今は介助が大変で良し悪しですね。
寝たまま自転車こぎなどリハビリの理学療法士を介護保険で頼むとよいと思います。
家人ではなく、他人と接すると心身が活性化するものです。
筋力の低下は、当初は筋肉の動かし方を忘れてしまってバランスがとれなくなり歩けなくなります。
歩く訓練が無理なく行うことができれば理想的です。
介護保険でベットの横に掴まり棒を(天井までのつっかえ棒を)レンタルするとよいでしょう。月額300円ほどです。
それにつかまるとベットから一人で立ち上がれるようになります。
そして歩行器で歩行訓練ができればよいのですが。
またリハビリができるデイサービスに週に2回くらい通うことをお奨めします。
昼食と入浴とリハビリができます。
1日2千円くらいで可能です。
車で迎えにきてくれます。のせるのが少し大変ですが。
市の国民健康保険課や介護保険課で相談するとケアマネジャーを紹介してくれます。
ケアマネジャーに頼むと、介護認定の申請や適切なサービスの計画策定を無料でしてくれます。そしてデイサービスの事業者などを紹介してくれます。
足腰を支えているのは、漢方では生命力・腎の力と考えています。
ですから、今の状態は腎虚です。
腎虚:腰や膝がだるく無力・めまい・耳鳴り・頻尿・尿失禁など。
足腰の脆弱だけでなく、腎虚になると泌尿器の機能も低下します。
頻尿にもなります。夜間排尿も増えるのが一般的です。
足腰が不自由になり、思うように動けないとストレスがたまり肝の昂ぶりが生じてリウマチ様疼痛が生じることとなります。
リウマチは肝の昂ぶりが原因ですが、それに伴い脾虚(太りすぎは痰飲をもたらします)、腎虚、肝血虚が原因となっています。
太っても肝の昂ぶりから肝血虚となり、血流が滞り、力が入らないのです。
リウマチと同じ薬で足腰や頻尿は改善していくと想像します。
さらに痰飲を除去する処方を考えます。
痰飲とは、体内にたまった病的な水分で体内の輸化されない過剰な水液が停留して発生する疾病をもたらします。
また、飲邪が腸胃に停留して発する疾病です。
胃内停水で胃がポチャポチャ鳴ったり、飲食減少、身体沈重、頭痛、頭暈目眩、腸鳴便溏、心悸短気や悪心煩などを生じます。
体が重くなり、軽いめまい気味となり、ふらつくので歩けなくなります。
痰飲をとるには時間がかかります。
痰飲は精神生活・食生活と結びついているためです。
痰飲と膝痛、腎虚に考慮した処方が良いでしょう。
室内の段差をなくして、体を支えることができて歩ける歩行器が使えるとよいのですが。
或は四点杖で人が支えて歩行訓練ができるとよいでしょう。
まだ、歩けなくなって日が浅いので回復は可能だと思います。
どうぞおだいじに
(有)文隣堂あつみ薬局 渥美光廣