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リウマチの発症原因etiology

病気になったのは、さまざな原因が有り、その結果がリウマチなら、漢方的な診断によって、原因を取り除き 漢方で補正すればリウマチは治るものです。

リウマチの発症原因である,肝のたかぶりや風邪・寒邪・湿邪・内湿、気血不足・腎虚が 体の中にあるが故に、自然治癒力がそこなわれ続けていて、原因をそのままにしていてはリウマチの症状は 徐々に悪化し、ついにダメになった関節は、痛みをとるために、次々に 人工関節に入れ替えることになります。

リウマチの発症には、必ず原因があります。

原因を知って、漢方療法を行うことができれば、完治はスムーズです。

リウマチの原因と、発症しやすいタイプは・・・

出産後や育児疲れの若い母親や、

若いときから 一人で子供を育てるために一生懸命に仕事をしてきた寡婦や離婚者、

緊張感を強いられる職業に就いていて 慢性疲労や冷え性の女性に多く

他人の批判をおそれて・・・

他人のペースにあわせようと、あせって物事を早くやろうと努める人

批判精神の旺盛な人(常に肝が昂ぶり肝癌や肝硬変・肝機能が低下しがちです)、

ゆったり相手にまかせられない人

不安感が非常に強く 心配性の人、

仕事に完璧をめざす人、

仕事のスピードが速い人(人差し指に症状がでて、甲にシミが出てくる)

自分のやり方、生活方法にこだわり、家人や人のやることが気に入らない方

つまり、自分の考えにこだわる方(手首が痛くなります)

おしゃべりな方で、ご自身の事を 早口で延々と話す方、

頑固な舅・いじわるな姑の介護や同居で疲れた方、

自分勝手な夫・不満のある夫との家庭生活を過ごしている人や、

過去の出来事や夫に対する 恨みや怒りを抱え続けている人(怒りは、人差し指に症状が出ます)

几帳面な性格の女性(毎日、リウマチの病状日誌をつける方:病に囚われています)

なにごとにも一生懸命すぎる人で8割では満足しない方

食事や睡眠をけずって、仕事に没頭する忙しい方、優秀な研究者など、

手が痛くても スッキリするので掃除が好きで 整理整頓されていないと気のすまない方

仕事のスピードが 他の人が感心するほど速い人

ちょとした暇にも、用事をこなそうとして ゆったり待てず、何かに追われている人(焦躁感は中指が腫れたり曲がったりする症状が出ます。心を遣い過ぎると小指や薬指に症状が出ます:心の経絡上に出ます)

ゆったり落ち着いて待てない人(薬を作っている時に、用事をすまそうと出かける方)

精神的に緊張や困難な場面に遭遇する仕事に従事している人、

朝早くから 一日中 動き続けの人で、休憩をとらない方、

要するに、ゆるみや ゆるしや 心のゆとりの少ない方に リウマチは発症します。

言い方を変えれば、かっとなりやすいがグッと抑えている方、

とことん頑張って、楽しみを満喫する人も・・(徹夜してもハイテンションで遊ぶ)

その意味では、若いときから精一杯やってきたのに、

リウマチや鬱病などの、つらい結果となっている方が多くみられます。

いままで誠実に頑張ってきたのに・・・!

リウマチも鬱病も、もともとの原因は肝の昂ぶりです。

発症経過としては、精神的なストレスや、慢性的な疲労によって血虚という栄養不足になり体を温める力が弱くなり、寒さや冷えや精神的なストレスの影響を、人一倍受けるようになってきて、自然快復力が損なわれるまで ダメージをうけると発症します。

漢方の理論では、癇が高ぶり(肝の高ぶり)によって

「肝は筋(キン=スジ)をつかさどる」

・・・という生理機能・緩急がうまく働かなくなくなるために、筋(スジ)の固まりである関節(スジ)がこわばり、そのため身体に部分的な栄養失調や冷えを生じてくるので、しもやけのように逆に、熱をもって関節痛や腫れや拘縮・炎症反応が起きてくるのです。

炎症反応が起きてくると ハレや熱感・痛みを生じてきます。

しもやけも、最初は冷えが原因で、血行不良が生じ、血行が再開した時に熱をもって腫れてくるのです。「通ぜざれば則ち痛む」という漢方の病理があります。

漢方薬と軽い運動で、心身がゆるみ、ゆったりとすれば筋がゆるみ 血行が常によくなると炎症や腫れはおさまってくるものです。

しもやけも自律神経の失調(漢方では肝気郁結という病理)でおきるのですが、リウマチも、様々なストレスによる自律神経の失調から生ずるといえます。

この自律神経失調を 漢方では、肝がたかぶった状態と言います。

すなわち、強い緊張感とそれに伴う不安感、忍耐強い熱心さ、体力を酷使するがんばり、出産後の育児、などで自律神経の失調と疲労・血虚・胃腸虚弱を生じて、スジがこわばり、血行不良やむくみを生じ、特にスジで固められている関節の拘縮が生じ、部分的な栄養失調となり、部分的な冷え・血の不足の状態を、体のあちこちのスジに生ずるようになり、その結果、スジが存在している全身のあらゆる組織・関節に炎症がひろがるといえます。体内にコブができたり、目に症状がでたりスジのあるあらゆる場所にコブが生じることがあります。

それが 分かりやすく私が解説した 漢方的な説明です。

漢方では、風・寒・湿が体に入った状態とみていますが、それは単純な見方にすぎません。

さまざまな原因による肝のたかぶりが、リウマチの背後に存在すると私は考えています。

風邪・寒邪・湿邪だけの原因なら、3ヶ月も漢方薬を服用すれば治ります。

 

色々な原因で、疲労や血虚という栄養失調で それらが体に入るのですが、その状況は 体質によって、さまざまです。 

体質・胃腸の力・精神生活・生活習慣や育った環境・受けた教育や親のしつけなど、複雑に原因がからみあって生じています。

その各人のリウマチの発症原因に思い至らなければ、原因を除去することはできません。

つまり、リウマチ反応や自己免疫疾患であるという理屈は、その結果であって、リウマチにいたった原因では ありません。

メールでに交信によって、対内構造を解明し、適切な漢方薬を選定し、その効果をみながら処方を変えて行くのが漢方療法です。効果がないのに何ヶ月も同じ処方を使うことはありません。漢方家は誰でもリウマチが治せるわけではありません。あつみ薬局では40年以上、リウマチと取り組んでいます。