中風・脳溢血・過労死の予防

中風・脳卒中・心筋梗塞・過労死の予防の漢方薬

黄連解毒湯

黄連解毒湯の黄連1.5・黄柏1.5・黄芩3・山梔子2は、すべて消炎・鎮静・燥湿作用がある。炎症や出血・脳の興奮性増大、自律神経興奮、代謝亢進状態を改善する。

中風の原因となる肝陽上亢には加味逍遙散や逍遥散や抑肝散加陳皮半夏を使う。これらの処方は、中風の予防になる。黄連解毒湯や三黄瀉心湯などは体内の熱が盛んで丈夫な人にとっては長寿薬となる。

更年期障害の一つの顔ののぼせは、のぼせの後に冷や汗がでる場合は加味逍遙散を使い、冷や汗がでなければ天王補心丹で対処すると中風などを予防できる。

頭部の湿疹は、ストレスによるのぼせが原因なので:小柴胡湯合黄連解毒湯を使う。

黄連解毒湯:不老長寿の薬として、黄連解毒湯か三黄瀉心湯を売っていた。丈夫な人は体の熱が盛んであり、それを冷やすことで顔がのぼせて中風にならないようにしていた。丈夫でない人は昔は、三歳まで生きられなかった。

しかし、現代では丈夫でない人も現代医療で長生きしてきたので、冷やしすぎて具合が悪くなり、ポックリ病になることもある。丈夫でない人には苦い黄連解毒湯や三黄瀉心湯はあまりよくない。丈夫な人には苦い薬を少量使うことがよい。

長生きの薬と言われていたものに、苦いドクダミ・子供の腹痛下痢の常備薬ゲンノショウコ・育毛にも効くというセンブリは皆苦く、のぼせや胃熱・腸熱を冷ます作用がある。

ドクダミは、便通をよくして瀉下によって熱を冷ましニキビなど体毒を下す効果がある。別名、十薬といい沢山効果が言われている。色々な別名があり、魚醒草・十薬・重薬:ドクダミの全草:辛微寒:肺経:清湿熱・消癰腫:肺膿瘍の常用薬:長時間煎じないほうがよい。

ゲンノショウコは、胃熱・腸熱を冷まし清熱解毒で子供にはよく腹痛・発熱などなんにでも使った。

センブリは、千回振りだしても苦いという作用が、のぼせによる禿頭の熱を冷ます作用で育毛剤につかわれている。現代人はストレスで、日頃のぼせるので育毛効果があるのだろうが、冷え症の人や頭皮が冷たい人には逆効果となる。しかし、丸くテカテカとハゲている元気な人には効果があるだろう。