00様 こんにちは (有)文隣堂あつみ薬局 渥美光廣です。
リウマチ気質の方は、肝の昂ぶりが常にあるので、あまり疲れを感じにくく、働き過ぎて、体力以上に長期間頑張り続けて、さらに足をくじいたり、打撲などのストレスが加わった時にリウマチを発症します。
リウマチ気質とは、思慮過度・過緊張・不安感・焦燥感・自分の方法にこだわり、不安感のために物事や言動に過剰に反応し、病状日誌を書いたりして絶えず病気に囚われている状態です。
肝は筋を主どると漢方では考えます。
肝の昂ぶりで、全身の関節周囲の筋が拘縮して腫れ、炎症を起こして痛みが発症するのです。
その予防には、疲労感ではなく、頭で休息をとるようにすることがコツです。
2~3時間集中したら5分休む、お茶をのむ、水をのむ、トイレに行くなど立ち歩きするという行動を意識することです。
さらには体力をつけて疲れにくくすることも肝の昂ぶりを予防するために大切です。
意識してとる5分の休息で、とても回復がはかられることは、山登りで実感しました。
2時間以上山登りを続けると膝や足の裏が痛くなって歩きにくくなるのに1時間に5分~7分 立ち休みするだけで、
1日8時間でも歩くことができるのです。
人間の回復力は小さな休みが とても重要なのだと山登りで知りました。
肝の昂ぶりは肝胃横逆や肝脾不和といい、胃腸の働きをみだし血の生成を阻害します。
機械音、お皿がチャカチャカという音にたいして、とても神経にさわるのは肝が昂ぶっている証拠で、うるさく耳障りでイライラを助長します。
耳障りな音や臭いを極端に嫌がるのはストレスがたまっているというシグナルです。
ポマードの臭いや芳香剤や蚊取り線香の臭い、などを嫌います。
現代のスメルハラスメントなどは、ストレス社会を反映している面もあります。
これには漢方薬がよくききます。
体力は漢方薬では完全には補えません。
漢方薬だけで動けるわけではないのです。
食事・休息・適度な運動と漢方薬が必要です。
胃腸の弱い方は怠さが強く・血の生成に時間がかかるのでリウマチの回復には、一般に一年半以上の時間がかかります。軽い運動を毎日続けられれば、回復は早いです。
胃腸の状態は精神に影響を与え、精神状態も胃腸の力に影響を与え、血の生成を妨げます。
漢方では「胃腸は思考を主る」と考えています。
精神状態を調えて、胃腸にダメージを与えないようにするには 時間がかかります。
人間の価値観や行動習慣は すぐには変えられないのです。
ゆるやかに行動習慣・精神生活をかえることです。
しかし、何もかも同時に行うと、急な変化は、ストレスを生じます。
血虚:皮膚につやがない・目がつかれやすい・目がかすむ・頭がぼーっとする・四肢のしびれ・筋けいれんなどの症状に対しては、胃腸を建て治して血の生成を促すことが必要です。
四物湯は補血の作用がありますが、胃腸を建て直す六君子湯なども血を生成するために、併用する必要があります。
さらにイライラを軽減する漢方薬も必要です。
疲れるとイライラして肝が昂ぶるので、体力をつけることも必要です。
肝が昂ぶり続けて、理由の無いイライラ傾向を鎮められるのは漢方薬と軽い運動です。
総合的に体内構造を分析して漢方薬の処方を選定します。
体調がよくなれば丈夫な赤ちゃんが育つことから、適切な漢方薬はその手助けをすることができます。
しかし、働き過ぎは なおすことはできません。
リウマチ気質の改善が必要です。そのためには毎日の軽い運動が必要です。
人間の回復力をもたらすのは、毎日の軽い適切な運動です。調子が良いからとやりすぎると、翌日悪化します。
漢方薬は、運動を持続させる力をもたらし、回復のお手伝いをします。
どうぞ おだいじに
(有)文隣堂あつみ薬局 渥美光廣