当帰四逆加呉茱萸生姜湯の口訣集

2025/4/1

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(通称シモラ)の口訣集

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:温経散寒・養血通脈:腹痛・疝痛・嘔吐強:当帰3 桂枝3 白芍3 木通3 細辛2 甘草2 大棗5 呉茱萸2、生姜4:頭痛・疝痛・眩暈・食少・頻尿、月経後期、しもやけ、四肢痛。

しもやけや疝痛などに使う当帰四逆加呉茱萸生姜湯があるが、肝の疏泄を促す処方(逍遥散など)との合方が必要である。もともと汗をかきにくい人の処方である。当帰四逆加呉茱萸生姜湯合逍遙散。

疝痛:瘀血や肝の昂ぶり(ストレス)や肝経の冷え(寒滞肝脈)で疝が生じ腹痛して排便できず、腹痛に苦しむ;当帰四逆加呉茱萸生姜湯合半夏白朮天麻湯・当帰四逆湯。

当帰四逆湯:傷寒論:当帰3 桂枝3 芍薬3 木通3 細辛2 甘草2 大棗5g。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:傷寒論:温経散寒・養血通脈:血虚受寒で寒冷で生じる四肢冷痛や下腹部の冷痛・疝痛・しびれ・しもやけ・月経痛:苔淡白・脈沈細・細弱:当帰3 桂枝3 白芍3 木通3 細辛2 甘草2 大棗3 呉茱萸2、生姜4g。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:温経散寒・養血通脈:血虚受寒で寒冷で生じる四肢や下腹部の冷えと疝痛・「下肢がつれて痛み(冷えが原因)」・しびれ・しもやけ・レイーノー症状・月経痛:苔淡白・脈沈細・細弱。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、四肢の冷えと冷えによる四肢の痛みに対する処方。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の温経散寒の桂枝と細辛、

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の養血通脈の当帰と白芍、

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の補脾の炙甘草と大棗、

当帰四逆加呉茱萸生姜湯の通脈の木通、からなる。

下肢が冷え、下腹部や腰・大腿内側の冷えと痛み・四肢痛を生ずる。

木通(通草):「通草つうそう:ウコギ科カミヤツデ」の原名?:
降火利水・通乳:中品:悪蟲を去り、脾胃の寒熱を除き、九竅、血脈、関節を通利す。

木通(通草の原名):九竅、血脈、関節を通利す。

木通:強心・利尿作用、苦寒性の利尿薬である。四肢・関節の水滞を利尿作用で除くので、浮腫による知覚・運動麻痺に効果がある。

当帰+白芍:補血活血・活血して血管拡張して鎮痛し鎮痙・補血養陰で鎮静。

シモラの加減法

当帰四逆加呉茱萸生姜湯加附子・乾姜:冷え悪寒・痛みが強い。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯加黄耆:気虚・しびれ感が強い。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯合威霊仙・乳香・没薬:痛みが激しい時。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯加川芎・紅花・桃仁・益母草:静脈の血栓。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯合烏薬・小茴香・高良姜・木通:下肢冷・下腹痛。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:レイノー症状・血栓性静脈炎・しもやけ・リウマチ・慢性関節炎・月経困難症・神経痛・腰痛・胃十二指腸潰瘍で血虚と冷え・痛みの見られるもの。

月経痛のほとんどが掣痛・牽引痛で子宮が墜ちそうな感じで下の方へ引っ張られると表現する。これは血虚で起こる場合と冷え(寒邪)で起こる。血虚では四物湯加減を使い、冷えには当帰四逆加呉茱萸生姜湯を使う。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、四肢の冷え、冷えによる四肢の痛み腫れに対する処方。

実寒証の婦人科疾患:寒帯肝脈と同じ原因なので当帰四逆加呉茱萸生姜湯・大建中湯を使う。月経色は暗黒色でべたつき血塊になり下腹部が冷痛・疝痛するが実証で拒按である。喜暖で月経停止か子宮筋腫ができやすい。

大建中湯:温中散寒・解痙止痛・補気健脾・殺虫・結石痛:
蜀椒2 乾姜4 人参3 膠飴20:

寒実証(実寒証)で、冷えが体に侵入した状態になると腸がモコモコ動いたりブチブチと音をたてて動く。

蜀椒しょくしょう・花椒かしょう・川椒・山椒さんしょう:ミカン科カホクサンショウの果実:脾胃肺腎経:辛大熱有毒(多いと鼻血が出る):温中・止痛・袪湿・駆回虫・明目:0.8~2g。

下腹部が下に引っ張られるように痛む疝痛は当帰四逆加呉茱萸生姜湯を使う。

当帰芍薬散:肝血虚・脾虚湿滞:当帰3、白芍4、白朮4、茯苓4、沢瀉4 川芎3:霜焼けがパンパンに腫れて痒みがひどい人に使う。

霜焼けが崩れる人は当帰四逆加呉茱萸生姜湯を使う。

寒帯肝脈:顔色はよくないがリンゴ頬になる人もいる。霜焼けの一種である。赤くめだった毛細血管が頬に凝縮しているが、これは頬の表面の冷えを当帰四逆加呉茱萸生姜湯で簡単に治る:りんごほっぺ。

「寒滞肝脈」には苓姜朮甘湯を使い、食少では人参湯、下利は真武湯、四肢痛や疝痛には当帰四逆加呉茱萸生姜湯は呉茱萸2+生姜4+当帰四逆湯:温経散寒・養血通脈、腹痛(疝痛)・四肢痛・嘔吐の強いもの。

冷えが原因で汗が出ない人は「寒滞肝脈」といい、肝臓の経絡に冷えが入っているためで、しもやけなどに使う当帰四逆湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯があるが、もともと汗をかきにくい

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:下肢が冷えやすい体質で、下腹部の冷痛や腰や大腿内側などが冷えと痛み(疝痛せんつう)を生じ、腹痛と腿の内側の冷えと痛みを、さすって温めようとする。

疝を帯ぶる者は、当帰四逆に呉茱萸生姜を半夏白朮天麻湯に加ふるに宜し:
当帰四逆加呉茱萸生姜湯合半夏白朮天麻湯。

寒邪が強い時の四肢麻木:温経散寒:当帰四逆湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・温経湯。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:温経散寒・養血通脈:
当帰3 桂枝3 白芍3 木通3 細辛2 甘草2 大棗5 呉茱萸2、生姜4g。

温経湯:金匱要略:温経補虚、活血行瘀法:
呉茱萸3 桂枝3 当帰4 白芍6 川芎3 牡丹皮2 人参3 甘草2 阿膠珠4 麦門冬3 半夏4 生姜3g:温補の作用は「和剤局方の温経湯」より強い。(赤字は当帰四逆加呉茱萸生姜湯と同じ生薬)

温経湯の証は、衝任虚寒で瘀血阻滞の病理である:金匱要略:月経不調・逾期不至(閉経)・小腹冷痛・唇口乾燥(陰虚火旺)・手心煩熱(陰虚火旺)・久しく不孕フヨウ(不妊)。

衝任虚寒のため血凝気滞が生じ、月経先後無定期となり・
無月経・不正性器出血・不妊となる。

(53)腰から足にかけてひどく冷えて痛むという。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯:「漢方診療三十年」大塚敬節。

53.鼻炎の28歳の婦人(当帰四逆加呉茱萸生姜湯):「漢方診療三十年」大塚敬節。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:温経散寒・養血通脈:寒帯肝脈・腹痛・疝痛・嘔吐の強いものは呉茱萸・生姜が効果:当帰3、桂枝3、白芍3、甘草2、木通3、大棗1、呉茱萸2、生姜4:冷えると足が痛み歩けなくなる。

52.冷え症で冷えると腹痛の19歳の男子(当帰四逆加呉茱萸生姜湯
「漢方診療三十年」大塚敬節。

50,ひどい肩こり30歳台の未婚女性(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)
「漢方診療三十年」大塚敬節。

温経散寒袪湿・活血通脈:当帰四逆湯合附子湯加減
(当帰四逆加呉茱萸生姜湯合真武湯)。

月経時の絞痛:冷えて下腹部がギュッと痛む時は(絞痛は冷え)
当帰四逆加呉茱萸生姜湯・軽い痛みには当帰芍薬散を使う。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:当帰3 桂枝3 白芍3 木通3 細辛2 甘草2 大棗5 呉茱萸2、生姜4g(赤字は温経散寒)。

温経散寒剤:当帰四逆湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・温経湯・桂枝湯・桂枝加朮附湯・苓桂朮甘湯・桂枝。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(温経散寒・養血通脈:寒帯肝脈)は、しもやけによく使う。証は、全体的に引き締まっていて、お腹の筋肉も締まっていてカゼもあまりひかない・汗もあまりかかない。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:温経散寒・養血通脈:冷えて腹痛・嘔吐の強く四肢痛・下半身痛・いつも冷えているので足が細く硬い。

木通もくつう『神農本草経」の「通草つうそう」の原名。中品:悪蟲を去り、脾胃の寒熱を除き、九竅、血脈、関節を通利し、人をして忘れざらしめる:竜胆瀉肝湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯に配合。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯・竜胆瀉肝湯の木通:苦寒:降火利水・通乳。

足が細く冷え症の場合は足全体が硬く当帰四逆加呉茱萸生姜湯を使う。
当帰芍薬散はしっとりもち肌で水っぽくブヨブヨしている。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯:呉茱萸2 生姜4+当帰四逆湯:温経散寒・養血通脈:腹痛(疝痛)・四肢痛・嘔吐の強いものは呉茱萸が必要となる。

肝経の寒証(寒帯肝脈)による疼痛の場合には、
経絡を温める処方の当帰四逆加呉茱萸生姜湯・呉茱萸湯などが適応。

呉茱萸湯:散寒止嘔・温胃止痛・健脾益気:頭痛・胃痛に:
呉茱萸3、人参2、生姜4、大棗4g。
胃虚寒の胃痛・嘔吐・吃逆(胃気上逆)、寒飲上逆の巓頂部の頭痛。

呉茱萸ごしゅゆ:ミカン科呉茱萸の成熟果実:辛・苦:大熱・小毒:
温中散寒・散寒止痛(胃痛・頭痛)・下気止痛・止嘔:
寒が中焦に凝集した症状に適応。

寒湿の足痛の治法は、温経散寒・袪湿し活血通脈する:
当帰四逆加呉茱萸生姜湯:温経散寒・養血通脈、腹痛・嘔吐の強いもの:
呉茱萸2 生姜4 当帰3 桂枝3 白芍3 細辛2 炙甘草2 木通3 大棗1g:

当帰四逆加呉茱萸生姜湯合血府逐瘀湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯合桂枝茯苓丸。

木通:強心・利尿作用により袪湿する苦寒性の利尿薬である。

苓姜朮甘湯:袪湿散寒・止痛:寒湿の腰痛:
茯苓6 乾姜3 白朮3 甘草2。