2025/8/22~25
桂枝茯苓丸の口訣集
桂枝茯苓丸:活血化瘀:桂枝4、茯苓4、桃仁4、赤芍4、牡丹皮4。
桂枝茯苓丸:子宮筋腫、子宮息肉(ポリープ)、卵巣膿腫、慢性輸卵管炎、慢性盆腔炎など、血瘀癥塊チョウカイでシクシク脹痛し、あるいは癥塊がありひどく痛む、あるいは癥塊が触知できなくても均しく応用することができる。
桂枝茯苓丸の治する癥塊は、血瘀と痰湿が滞って生ずる癥塊である: 桂枝 茯苓 牡丹皮 桃仁 赤芍等分の末を蜜丸とし毎回3g服す。
桂枝茯苓丸:金匱要略:活血化瘀・緩消癥塊:
桂枝 茯苓 牡丹皮 桃仁 赤芍、末として蜜丸を作る毎回3g服す:
下腹部の腫瘤・少腹痛・腹の攣急・不正性器出血・月経痛・無月経・胎盤残留・死胎の残留・悪露停滞。
桂枝茯苓丸の主治:婦人の小腹に癥塊を宿し、之を按じれば痛み、腹は攣急、或は閉経して腹脹痛し、或は産後悪露尽きず腹痛拒按するものを治す。
痔の刺痛:大柴胡湯合桂枝茯苓丸:イライラが強く便秘気味で瘀血の刺痛の痔。
加味逍遙散;月経期にニキビが現れたり、加重する場合がある。
この赤ニキビは赤味が強く腫れる(赤にきび:熱状・肝鬱化火):
白ニキビ:当帰芍薬散:肝鬱血虚・湿邪
黒ニキビは桂枝茯苓丸:瘀血。
下腹の両側(少腹)の痛みには桂枝茯苓丸、
下腹真ん中(小腹)の痛みは小柴胡湯。
ベトナム戦争時、片仔瀇ヘンシコウは傷薬・止血・鎮痛剤として多用されたが、肝炎の特効薬である:麝香じゃこう3% 牛黄ごおう5% 田七85% 蛇胆じゃたん7%:妊婦は禁忌(片仔瀇の廣はやまいだれ。中国では空港などで売っているが偽物が多い。軟らかい物は偽物で本物はとても硬いのでナイフで割って内服する。
大黄牡丹皮湯:清熱瀉下・活血消癰:大黄3 牡丹皮4 桃仁4 冬瓜仁6:慢性胆嚢炎・慢性胆石症・腎臓結石:大黄牡丹皮湯合桂枝茯苓丸・大黄牡丹皮湯合桃核承気湯。
内傷の血瘀証の主症状は、関節痛、刺痛、チクチクする刺痛、固定痛、少腹痛(桂枝茯苓丸)しびれ、クモ状血管腫、夜間悪化、舌紫・舌黒紫、舌青紫色で代表方剤は桂枝茯苓丸・疎経活血湯・血府逐瘀湯。
桂枝茯苓丸:活血化瘀:消癥瘕しょうちょうか(腹腔内の塊を去る):
桂枝4、茯苓4、桃仁4、赤芍4、牡丹皮4:
当帰・甘草が無い:
打撲では桂枝茯苓丸だけではとれないので、理気剤の半夏厚朴湯を合方
桂枝茯苓丸合半夏厚朴湯とする。
打撲・骨折の痛みは桂枝茯苓丸や桃紅四物湯などの瘀血の薬だけでは気が停滞しているのでとれない。
必ず理気薬を同時に使う必要があり半夏厚朴湯を合方する。
半夏厚朴湯はストレスによって気が停滞して起こる症状を治すので、緊張すると頭痛・声がかすれて咽痛・壇上に立つと膝や手がガタガタ震える人は半夏厚朴湯であり、苓桂朮甘湯や加味逍遙散を使うことはない。
半夏厚朴湯:理気化痰・肝鬱・痰飲・赤面症。
加味逍遙散証では、とくに女性では月経前に乳房が気滞のため脹痛や脇痛する(胸脇苦満):しこりがあれば加味逍遙散合半夏厚朴湯。
青紫色の筋があれば瘀血なので加味逍遙散合桂枝茯苓丸。
胸脇・胃部・少腹(下腹部の両側は足の厥陰肝経が通る)が脹り、
あるいは脹って痛む脹痛が特徴。
胸脇苦満・脹満痛・脹痛・疝気は加味逍遙散、
または少腹の疝痛・刺痛は桂枝茯苓丸。
疝気せんき:疝せん:水気や瘀血による痛み:腹の痛む病気:
発病は肝経と密接な関係があり「諸疝 皆肝に属す」と言われる。
瘀血の刺痛なら桂枝茯苓丸、
肝鬱脹痛なら加味逍遙散。
少腹の動悸・疝痛・刺痛は桂枝茯苓丸。
ぎっくり腰:
疎経活血湯合治打撲一方・
疎経活血湯合桂枝茯苓丸・
疎経活血湯合血府逐瘀湯。
睾丸陰嚢腫脹には、肝鬱が関係しているので加味逍遙散を合方する。
五苓散だけではとれにくい・
加味逍遥散合桂枝茯苓丸合五苓散(肝鬱と少腹痛と痰飲の薬)・
竜胆瀉肝湯・
加味逍遙散合五苓散(肝鬱と痰飲の薬)・
桂枝茯苓丸合五苓散(瘀血の少腹痛と痰飲の薬)
疝せん:体腔内容物が外に突出する病証:ヘルニア・外生殖器の潰腫流膿・尿道からの敗精濁物・睾丸や陰嚢の腫大疼痛に加味逍遙散・桂枝茯苓丸に五苓散を合方:加味逍遙散合五苓散・桂枝茯苓丸合五苓散。
女性で瘀血があると、ほとんど下腹部の両脇の痛みがでてくる:桂枝茯苓丸。
慢性胆嚢炎・慢性胆石症:桂枝茯苓丸・大黄牡丹皮湯合桃核承気湯。
肝鬱と瘀血の倂病:逍遙散合桂枝茯苓丸・逍遥散合血府逐瘀湯。
逍遙散:肝気鬱結・血虚・脾虚・湿邪:衝任不調:
柴胡3 白芍3 当帰2 白朮3 茯苓3 生姜3 炙甘草2 薄荷1:
痰飲はとれないので半夏厚朴湯・苓桂朮甘湯・二陳湯などを合方する。
逍遥散合半夏厚朴湯
逍遥散合苓桂朮甘湯
逍遥散合二陳湯
桂枝は血をを行らす行血作用があるので、桂枝茯苓丸は血をめぐらして瘀血をとる薬なので甘辛大熱の肉桂ではなく、桂枝が入っている。
少腹:臍から下の両脇腹・足の付け根に近い部分から脇腹までをさす:下腹部の両側は足の厥陰肝経が通る:ここの脈打つ痛みには桂枝茯苓丸・銀甲丸を使う。下腹の中央は小腹で小腹痛には小柴胡湯を使う。
銀甲丸:金鈴子炭3 香附子4 烏薬5 当帰4 川芎2 赤芍5 琥珀3 甲珠4(センザンコウのウロコ) 鼈甲10 夏枯草5 絲瓜絡5(ヘチマ) 紫花地丁10 蒲公英10 連翹10 金銀花10 紅藤10:細末を蜜丸とし毎回3gを1日3回。
361.肩こり・頭痛・腰痛・帯下の梅毒患者の34歳の主婦:
(香川解毒剤合桂枝茯苓丸)。「漢方診療三十年」大塚敬節
香川解毒剤:香川修菴:山帰来4 木通4 茯苓5 川芎3 忍冬3 甘草1 大黄1。
金銀花3~6g・忍冬:スイカズラの花蕾:甘寒:肺経:清熱解毒・芳香化濁:皮膚や頭頸部、肺の熱毒を除き、湿濁を化す:頭皮の角状の腫瘍。
256.分娩後から意識の混濁している26歳の婦人(桃核承気湯・桂枝茯苓丸・八味丸)。
「漢方診療三十年」大塚敬節
255.月経の閉止している肥満の29歳の満婦人(桂枝茯苓丸)。
「漢方診療三十年」大塚敬節
254.坐骨神経痛や瘀血によるものや打撲後の痛みには、桂枝茯苓丸や桃核承気湯でよくなるものが、かなりある。この二つの薬方は打ち身薬として、打撲に原因する諸種の痛みに用いる。「漢方診療三十年」大塚敬節
253.子宮発育不全・月経不順・帯下・下腹痛の19歳の未婚の婦人(桂枝茯苓丸)。
「漢方診療三十年」大塚敬節
253.桂枝茯苓丸を虫垂炎・睾丸炎・痔核・湿疹・にきびに用いたり、蕁麻疹に用いる場合がある。
瘀血を目標に用いるのである。「漢方診療三十年」大塚敬節
251.月経困難症で不妊の28歳の婦人(桂枝茯苓丸)「漢方診療三十年」大塚敬節
女性で右の下腹部がズキンズキンと固定性で刺痛なら下腹部の瘀血であり夜間悪化する。
夜中に右の下腹部の刺痛は、すべて桂枝茯苓丸でとれる。
桂枝茯苓丸:活血化瘀:消癥瘕おなかの塊を消す:桂枝4、茯苓4、桃仁4、牡丹皮4、赤芍4:少腹の痛み・子宮筋腫による多量の出血の止血の改善のために瘀血を去る(消癥瘕)。
ぎっくり腰の折衝飲の代用処方には桂枝茯苓丸を3時間おきに3回服用させる。
ギックリ腰の場合は急性の、気滞・血瘀ですので、疎経活血湯に治打撲一方や桂枝茯苓丸の合方がよい。
ぎっくり腰:折衝飲・疎経活血湯合治打撲一方・疎経活血湯合桂枝茯苓丸・疎経活血湯合血府逐瘀湯。
折衝飲:活血化瘀・理気止痛:桃仁5 紅花2 丹皮3 当帰5 赤芍3 川芎3 桂枝3 牛膝3 延胡索3:心筋梗塞痛・瘀血の腰痛・足痛・夜中の腹痛や心臓痛・月経痛。
折衝飲は、婦人科の瘀血で桂枝茯苓丸で治らない場合に使うが、
桂枝茯苓丸はお腹の塊に効き、折衝飲は両脇腹(少腹)の痛みに効く。
瘀血の方剤:桃紅四物湯・血府逐瘀湯・桃核承気湯・桂枝茯苓丸・折衝飲・補陽還五湯・疎経活血湯・冠心二号方・大黄䗪虫丸・大黄牡丹皮湯・失笑散・膈下逐瘀湯・身痛逐瘀湯・
瘀血の生薬:田七・桃仁・紅花・牡丹皮・当帰・川芎・赤芍・牛膝・延胡索・丹参・降香・地竜
冠心二号方:丹参 赤芍 川芎 紅花 降香 木香 香附子:コタローの冠元清血飲。イスクラの冠元顆粒。
補陽還五湯:益気活血・和営通絡:益気・活血・通絡:
黄耆40 当帰3 赤芍3 川芎3 桃仁2 紅花3 地竜3
(コタロー製薬に同名製品あり)。
桂枝茯苓丸は瘀血のニキビ・・必ず青いか紫色のニキビである。
桂枝茯苓丸は、原則はお腹にしか効かない。
ギックリ腰の場合は急性の、気滞・血瘀ですので、疎経活血湯に治打撲一方や桂枝茯苓丸の合方がよい。
乳房内にしこりがあり、刺痛は血瘀である:桂枝茯苓丸・血府逐瘀湯などが適応するが、逍遥散を合方する。
婦人科疾患に瘀血をかねる場合には小柴胡湯や逍遙散に桂枝茯苓丸を合方。
小柴胡湯合桂枝茯苓丸・逍遥散合桂枝茯苓丸。
当帰芍薬散合桂枝茯苓丸(血虚・生理痛・むくみに瘀血症状を兼ねる者に)。
当帰芍薬散:肝血虚・脾虚湿滞:当帰3 白芍4 白朮4 茯苓4 沢瀉4 川芎3:過敏性大腸炎:真武湯も適用:当帰がもたれる脾虚の人もいる。