白虎加人参湯の口訣集

2025/6/24

白虎加人参湯の口訣集

白虎加人参湯の証に、大煩渇と曰い、また大熱なく口燥き渇し心煩すと曰い、また渇して水を飲まんと欲し口乾き舌燥くと曰い、また身熱して渇すと曰う。重校薬徴：吉益東洞

白虎加人参湯：清熱瀉火・生津止渇・補気：気分熱盛：陽明経証：大熱・大汗・大煩渇・脈洪大：
生石膏15　知母5　生甘草2　粳米8　人参3：
消渇病の多飲・大汗・多尿で体重減少ない（陰虚ではない）人の糖尿病に適用。

白虎加人参湯：陽明経証：大熱・大汗・大煩渇・脈洪大の４症が特徴：暑がりでいつも大汗をかき、冷たい水をガブガブ飲むタイプ。

大煩渇・大汗・多尿には白虎加人参湯を使うが、注意点は体重減少がなく陰虚ではないことが必要。
夜中に冷蔵庫から冷水を出して飲むような口渇は白虎加人参湯の目標となる。

大熱・大汗・大煩渇（口渇）・多尿で、「痩せない糖尿病」に白虎加人参湯。

熱痺の治法：清熱解毒・活血通絡・疏風利湿：白虎加桂枝湯加減・白虎加人参湯。

白虎加桂枝湯：金匱要略：石膏15　知母5　甘草2　粳米8　桂枝4：熱痺：高熱止まず便秘の者に、山梔子4，生大黄2～3（後下）を加える。

熱痺：四肢や体幹の関節の疼痛・発赤・腫脹・熱感・冷やすと改善：
発熱・口渇・熱感・不安・イライラ・舌質紅・舌苔黄・脈滑数。

真夏に暑い所で大汗をかいて冷水を多飲しても口渇が止まない多尿の人に白虎加人参湯は適応する。五苓散の三原則は、口渇・小便不利・水逆・自汗で、やはり夏に汗をかいて口渇の人に使うが五苓散は小便不利の口渇に使う。

消渇病しょうかちびょう（糖尿病のような症状）の多飲・大汗・多尿で体重減少が少ない人（つまり陰虚ではない人）に白虎加人参湯は適用する。

白虎加人参湯：消渇病の多飲・大汗・多尿で体重減少が少ない実熱証の人：大切な点は体重減少がなく陰虚ではないこと。夜中でも冷蔵庫から冷たい水をたくさん飲む人が典型的。

リウマチの初期：患部に熱感が著しく真っ赤に腫れていたら白虎加蒼朮湯を使うが、エキス剤では白虎加人参湯に蒼朮を加える。蒼朮の入った平胃散を合方すると悪化する。

白虎加蒼朮湯：清熱袪湿・止痙：熱痺に：石膏10（先煎）　知母5　蒼朮3　粳米5　生甘草1ｇ。

白虎加人参湯：清熱瀉火・生津止渇・補気：生石膏15　知母5　生甘草2　粳米8　人参3ｇ。

白虎加桂枝湯：金匱要略：熱痺：石膏15　知母5　甘草2　粳米8　桂枝4：高熱止まず便秘の者に山梔子4，生大黄2～3（後下）を加える。

白虎加人参湯：陽明経証：大熱・大汗・大煩渇・脈洪大の４症が特徴：暑がりでいつも大汗をかき、夜に冷蔵庫からの冷たい水をガブガブ飲むタイプ。

白虎加人参湯・石膏知母加人参湯：清熱瀉火・生津止渇・補気：気分熱盛（陽明病経証）：生石膏15　知母5　生甘草2　粳米8　人参3：日射病・熱射病：熱感・口渇・多汗・息切れ・無力感。

陽明腑証：有形の邪熱・糞便などの邪熱で燥実内結：熱に苦しむ・毎日日晡潮熱で午後4～8時発熱・手足汗出で・大便秘結・尿黄・脈沈滑で、治療は攻下燥結で承気湯類・肝鬱があれば大柴胡湯・浣腸の適応。