小柴胡湯の要点

2026/4/28

小柴胡湯の要点

小柴胡湯:半表半裏証・肝鬱胆熱・肝鬱化火・脾虚・痰湿の嘔気・往来寒熱・胸脇苦満:「少陽証の七症」を示す:

柴胡7、黄芩3、半夏5、生姜4、人参3、大棗3、甘草2。

柴胡桂枝湯よりも小柴胡湯は胆熱の清熱に適し、人参も三倍量である。

半表半裏証には表証が無い:

表証:悪寒・発熱・頭痛・鼻閉・鼻汁・咳嗽・身体痛・舌苔薄白・脈浮:悪寒を表証の特徴とする。

半表半裏証(七症:往来寒熱などがあるが)には裏証が無い:

裏証とは:口渇(咽乾ではない)高熱は熱感のみで悪寒がない。

大汗・便秘など陽明病の裏熱(裏証)の症状が半表半裏証にはない。

陽明腑証は承気湯類、陽明経証は白虎加人参湯。

小柴胡湯は、四肢煩熱して、頭痛、悪風、嘔して食欲不振などの七症に用いる。

三物黄芩湯は、外証は已に解し、但し四肢煩熱甚だしく手足がひどく火照り、

あるいは心胸苦煩する者を治す。似ているのでその違いを弁別する。

陰嚢水腫:睾丸や陰嚢の腫大疼痛に五苓散合加味逍遙散、

五苓散合桂枝茯苓丸・竜胆瀉肝湯:ストレスで陰嚢腫大が生ずる。

脾虚:(気虚)元気がない・食欲不振・疲れ易い:参苓白朮散・六君子湯・補中益気湯・人参湯・半夏白朮天麻湯・帰脾湯・加味帰脾湯・小建中湯・逍遥散・柴胡加竜骨牡蠣湯・四君子湯・異功散。

痰湿の症状:悪心・嘔吐・咳嗽・多痰・眩暈・身重・嗜眠。

痰飲基本症状:「むくみ・めまい・多痰・嗜眠」・小便不利、しこり、起床時の顔のむくみ、

あらゆる外感病で、何病であれ、柴胡証の七症の一つでも呈したならば、小柴胡湯の適応となる:無汗でも自汗でも可。

小柴胡湯証では「三焦水道が阻滞」されるので、水湿が定積し、

水湿が心を上擾すると動悸が生じ、水湿が肺を上犯すると咳が生じる。

肝熱による(柴胡と黄芩):眩暈・嘔吐・耳鳴り・メニエル病を治す:

小柴胡湯合二陳湯・小柴胡湯合苓桂朮甘湯。

拒食症:精神的な抑鬱によって食欲のないもの、神経性不食症・拒食症:半夏瀉心湯・逍遥散・半夏厚朴湯・小柴胡湯・柴朴湯・抑肝扶脾散フヒサン。

喘息に、脾虚を考慮せず半夏厚朴湯などを使うと喘息は悪化しやすいので、

小柴胡湯などと合方して使用する:喘息は根底に脾虚がある:

柴朴湯(小柴胡湯合半夏厚朴湯)。

咽喉痛:咽喉痛は清熱の銀翹散が適応するが、柴胡証の七大症の往来寒熱 胸脇苦満 口苦 咽乾 目眩黙黙不欲飲食 心煩喜嘔の

七症があれば咽喉痛は小柴胡湯または小柴胡湯合桔梗石膏とする。

咽喉痛は清熱の銀翹散が適応するが七症があれば柴胡剤とする。

脾虚なら、陰虚でも陽虚でも小建中湯を使う。

小柴胡湯:肝胆経腫脹である中耳炎、陰部のしこり(竜胆瀉肝湯も)、バルトリン腺炎、慢性陰嚢湿疹、鼠径部湿疹やしこり、耳下腺炎:

おたふくかぜに小柴胡湯。

小児の体質改善には、小建中湯・六君子湯・参苓白朮散・小柴胡湯・

真武湯を使うことが多い。

頭部の湿疹:小柴胡湯合黄連解毒湯。

腎盂炎で高熱:小柴胡湯合知柏地黄丸。

枳実キジツ:ミカン科:苦辛微寒:破気消積・化痰散痞・理気寛胸:2~3g。

174.肋膜炎には、通常、小柴胡湯や柴陥湯を用いる。

少陽病の七症がでてきたらフルンケルに小柴胡湯):フルンケルと腎出血。

十味敗毒湯は経絡のめぐりを促進する(地竜も)。「漢方診療三十年」大塚敬節。

小柴胡湯は妊娠時に服用すると調子が良くなる。

熱入血室は半表半裏の症状であるので小柴胡湯を使う。

下腹の両側(少腹)の痛みには桂枝茯苓丸、

下腹真ん中(小腹)の痛みは小柴胡湯。

耳は、肝とも腎とも関係があるので、耳の症状には小柴胡湯を使う。

小柴胡湯:よく扁桃腺を腫らすアデノイド増殖症・慢性扁桃炎で喉頭癌ノイローゼでドクターショッピングをするノイローゼ・慢性中耳炎など久病は腎虚薬と共に使う。小柴胡湯合真武湯・小柴胡湯合六味丸。

腹痛・嘔吐をともなう黄疸:小柴胡湯。

下痢や嘔気に発熱・腰痛・倦怠を伴う場合には、平胃散に小柴胡湯を併用する:小柴胡湯合平胃散(柴平湯さいへいとう)。

桔梗石膏:清熱解毒・袪痰排膿作用があり、

中耳炎・咽頭炎等で熱状や化膿が生じたら小柴胡湯加桔梗石膏とする:

気管支喘息・小児喘息の「緩解期」には、小柴胡湯に半夏厚朴湯と合方する:七症の少なくも一症状を確認:半夏厚朴湯だけでは脾虚に配慮が足らず悪化することがある:柴朴湯。緩解期でないと悪化する。

小柴胡湯:咽喉の発赤・腫脹にも、有効である。(よく咽を腫らす人に)慢性扁桃腺炎、小柴胡湯は、咽の一点が痛み少し赤くなる喉頭癌ノイローゼの人):ドクターショッピングをするノイローゼの人。

柴胡証の七症+咳嗽・呼吸困難:小柴胡湯合麻杏甘石湯。

邪が少陽三焦にあると、「胆は相火の腑」で化火しやすく、少陽病の七症を生じ易く、七症は往来寒熱・胸脇苦満・口苦・咽乾・目眩めまい・黙黙不欲飲食・心煩喜嘔となる。

三焦は(三焦は決瀆ケットクの官、水道出づ)陽気と津液の通路で、全身に分布し広汎であるために、邪によって気機が鬱阻されると、少陽三焦経上の全身に多様な病変があらわれる:柴胡剤を用いる。

小柴胡湯は、肝胆の熱を清し、肝気鬱結を疏泄そせつし、「柴胡+黄芩」は疏泄によって各種の結石を排出し、イライラを軽減する。

胆石・泌尿器結石・唾石を治す。

大柴胡湯:頸部の腫脹:下顎拍動部前の大迎だいげい~人迎~欠盆:

こぶとりじいさんのコブ:

小柴胡湯も下顎部・腋下・鼠径部などのリンパ腺の腫れに適応。

小柴胡湯は月経が遅れる生理不順に効く:小柴胡湯合四物湯。

木通(通草):降火利水し、心火による心不全や浮腫に用いる:

九竅(耳鳴)や血脈や関節を通利し人をして痛みを忘れる。

小柴胡湯の肝気鬱結が強い場合には香蘇散を合方:月経困難症で気鬱が強い時:小柴胡湯合香蘇散:柴蘇飲さいそいん:

柴蘇飲はカゼ後の耳鳴りにも適応。

しょっちゅう風邪をひいて熱を出したり、中耳炎などの発赤・腫脹を繰り返すものの、体質改善に柴胡桂枝湯を使用する。(小柴胡湯も適応する)。

小柴胡湯:足の付け根のしこり・鼠径部リンパ腺炎(肝経は陰部をまとっているため)。

小柴胡湯は慢性的に発熱を反復する疾患に、応用される。

小児などでは、風邪をひきやすくしきりに熱を出す者がいるが小柴胡湯が適応となる。