2026/9/8
知柏地黄丸の口訣集
知柏地黄丸・知柏八味丸:医方考:滋補肝腎・清熱瀉火:陰虚火旺:知母 黄柏 地黄 山薬 山茱萸 沢瀉 茯苓 牡丹皮:陰虚火旺の虚熱証:口渇(虚熱)喜冷飲・多尿(腎虚)で陰虚のため体重減少が顕著な糖尿病、酒熱を冷ます。
知柏地黄丸:滋陰降火:骨蒸潮熱・煩躁・盗汗・五心煩熱・性欲仮亢進の遺精。
苦寒瀉火の知母・黄柏を加え、火旺をしずめて陰精を堅固にする「苦寒堅陰」の配合を行っている。
知母の潤性と黄柏の燥性が相殺して「瀉火の効能」のみが得られ、六味丸よりも瀉火の効能が強められている。
知柏地黄丸の原著には「腎労、仰向けになることが難く、小便不利、余瀝あり、陰嚢が湿って瘡を生じ、小腹裏急し、小便赤黄なるは知柏地黄丸主る」
小便余瀝:排尿後もたらたらと漏れる症状:清心蓮子飲・補中益気湯・腎虚証なら縮泉丸・知柏地黄丸などを用いる。
「熟地黄、山茱萸は味濃きものなり、味濃きものは陰中の陰たり、故に腎間の陰血を補う。
山薬、茯苓は甘淡のものなり、甘よく湿を制し、淡よく湿を滲(しみとお)す。故に腎虚の陰湿を去るに足る。
沢瀉、牡丹皮は鹹寒のものなり、鹹よく潤下し、寒よく熱に勝ち、優るに腎間の湿熱を去るに足る。
黄柏、知母は苦潤のものなり、潤(知母)よく滋陰し、苦(黄柏)よく済火し、故に竜雷の相火を服せしむに足る。
それ灼陰の火を去り、その済火の水を滋せば、則ち腎間の精血は日に生じるなり」と説明する。
知柏地黄丸:滋補肝腎・清熱瀉火:肝腎陰虚で陰虚火旺の症状を治す:ほてり・のぼせ・熱感・午後の微熱・咽痛・口渇・盗汗・性欲仮亢進。
陰虚火旺による性欲仮亢進は、同時に腎陰虚による本来は機能低下であるため勃起不全・早漏(遺精)などを伴い、偽性性欲亢進である。知母・黄柏の組合せは虚熱をさます配合であり、六味丸の作用とともに性欲仮亢進の興奮性を低下させる。