2026/9/21
円形脱毛症に小柴胡湯加牡蛎
「漢方診療三十年」大塚敬節
7歳の男児。小柄で血色が悪い。一ヶ月前より頭にハゲができだし、皮膚科の治療は無効。頭に少数の毛で眉毛まで抜けた。
わずかに胸脇苦満あり。大人の半量の小柴胡湯に牡蛎2gを処方。
一ヶ月で小さい毛が出始め血色も改善。三ヶ月でかなり黒い頭髪が生えた。
そこで柴胡を去ると発育不良となり新毛が生えなくなった。再び柴胡を加えⅠ年後には10円硬貨の禿頭が二個のこり、真っ黒い毛が生えそろった。
そこで服薬を中止すると半年後にまたはげ始めた。
今度は生えそろってから半年ほど続けるとすっかりよくなり、体格も見違えるほどよくなった。
その後17歳、18歳、30歳の、別の男子の症例では、みな小柴胡湯加牡蛎で、早い時は1ヶ月、遅くとも1年半でよくなった。
砂糖を禁じ、骨を小魚でとり、野菜をとるように指導した。
円形脱毛症;
肝鬱が脱毛の原因なら加味逍遙散・大柴胡湯・柴胡加竜骨牡蠣湯・小柴胡湯加牡蛎。
血虚なら、加味逍遙散合四物湯、柴胡加竜骨牡蠣湯合四物湯、桂枝加龍骨牡蠣湯合四物湯・桂枝加龍骨牡蠣湯合当帰芍薬散。