麻黄湯の口訣集

2026/7/10

麻黄湯の口訣集

「太陽病、頭痛、発熱、身疼、腰痛、骨節疼痛、悪風、汗なくして(無汗)喘する者(咳ではない)は、麻黄湯之を主る」

麻黄湯:辛温解表・発散風寒:咳嗽・呼吸促迫・喘息・無汗が顕著な時・脈浮緊:麻黄5 桂枝4 杏仁5 炙甘草1.5。

辛散宣肺の方剤:三拗湯さんおうとう・麻黄湯・銀翹散・麻杏甘石湯・小青竜湯。

麻黄湯:無汗・辛温解表・発散風寒(悪寒)・解表宣肺・脈浮緊・太陽傷寒:麻黄5 桂枝4 杏仁5 炙甘草1.5。

麻黄湯証には「衄ジク(鼻血)すれば乃ち解す」の情況がある。

太陽中風証(桂枝湯証)に誤って麻黄湯を用いて発汗させれば「汗を発して遂に漏れ止まず、

其の人悪風し、小便難く、四肢微急し、以て屈伸し難き」の桂枝加附子湯証となる。

小児に無闇に麻黄湯は危険。虚脱状態を招く。無汗が重要。

無汗:肌がカサカサしていて、脇の下や首筋がかさついている状態:麻黄湯・葛根湯・小青竜湯などの使用目標。

桂枝加附子湯:桂枝4 芍薬4 大棗4 生姜4 甘草2 附子1g。

風寒犯肺証の主症状:咳嗽・喘鳴・稀薄で白色痰・鼻づまり・清涕サラサラした鼻水・噴嚔フンテイくしゃみ・悪寒発熱:

麻黄湯・三拗湯さんおうとう・止嗽散・参蘇飲・荊防敗毒散・小青竜湯。

咳嗽のある場合に麻黄湯や葛根湯(二者とも無汗に適応)で発汗すると、皮毛と肺は表裏関係にあり発汗によって肺が乾いてかえって咳嗽を増悪させることがある。喘息には適応する。

麻黄湯は、咳嗽・呼吸促迫・喘息・無汗が顕著な時

(咳への適用は肺が乾燥し悪化の畏れ)。

「解肌ゲキ」とは桂枝湯が肌表キヒョウの邪を営衛を調和して解除する作用があることを指し、麻黄湯の発汗して「解表ゲヒョウ」する作用と対比して解肌といっているのである。

もし太陽傷寒証(麻黄湯証)に桂枝湯を用いれば、病が解除しないばかりか、桂枝湯中の芍薬の酸寒収斂の作用によって、表寒の邪気が更に閉ざされ、裏熱煩躁の「汗出でずして煩躁」の大青竜湯証となる。

大青竜湯:麻黄5 桂枝4 杏仁5 炙甘草1.5+生石膏10・生姜2・大棗3g。

麻黄湯や葛根湯を用いて汗が出たが、熱も寒気がとれない時に桂枝湯(重要:柴胡桂枝湯が良い)を用いてよいことがあるが、脈は浮弱である。

表寒だけなら麻黄湯で発汗させればよいが、大青竜湯証では、外寒内熱の証なので麻黄湯ではダメ。

桂枝湯証は風に傷められたか、麻黄湯証の寒に外感したかの差がある。

甘草は諸薬を調和し和胃する。

炙甘草は少量にした方が麻黄湯の発汗解表作用の妨げにならない。

風寒の方剤:

荊防敗毒散は、頭痛・身体痛・発熱・悪寒が強い時。

麻黄湯は、咳嗽・呼吸促迫・喘息・無汗が顕著な時。

川芎茶調散は、風寒の頭痛が特に強い時。

桂枝人参湯は、胃腸の冷え後頭部痛

頭痛:後頭部痛は太陽病のカゼの葛根湯、痰飲による朝の頭痛の釣藤散

胃腸の経絡の循るひたいの頭痛:胃腸不調で陰天時悪化の半夏白朮天麻湯

側頭部痛:胆経頭痛でストレスイライラの

頭痛。

太陽傷寒は、発熱、悪寒、無汗、身痛、骨節疼痛の症状があり、脈は必ず浮となり、麻黄湯証に属する。

肩背けんぱい沈重し、内冷ないれいを覚ゆる者。麻黄湯。

麻黄湯証の咳は、乾咳かんがいである。痰は、出てもわずかである。

この際、呼吸困難(喘鳴)をともなう。

表寒証(主に悪風や、強い悪寒に苦しむ、発熱もある)には、麻黄湯(辛温解表・発散風寒:無汗が重要で自汗には禁忌:

麻黄5 杏仁5 桂枝4 甘草1.5。組成を記憶すること)

肺気不宣:咳・呼吸困難:多くは急性発作で、表証をともなうことがある。熱邪・寒飲が停滞している時には、呼吸困難が見られる:

治法:辛散宣肺:三拗湯さんおうとう(麻黄 杏仁 甘草)、麻黄湯。

麻黄湯に薏苡仁を加えると関節水腫がひどい時には麻杏薏甘湯より作用が強くなります。麻黄湯は麻黄5 杏仁5 桂枝4 甘草1.5

咳は麻黄湯で悪化することがあり麻黄湯はゼーゼーヒューヒューに使う

麻黄加朮湯も関節痛や関節の水腫によく使います。麻黄湯合苓桂朮甘湯が代用処方ですが茯苓が多くなるだけです。

麻黄加朮湯:金匱要略:散寒袪湿・湿家の身疼痛・無汗の風水・急性腎炎の面部浮腫:

麻黄5 杏仁5 桂枝4 甘草1.5 白朮3g:代用処方:麻黄湯合苓桂朮甘湯。

寒邪外束かんじゃがいそくすれば、人の陽気 宣越せんえつするを得ず。故に発熱せしむ。麻黄湯。

足の太陽経は目の内眦ないさい(内まなじり)に起こり、頭背腰膈(かく、胸と脾のあいだ)を循るめぐる。故に過ぐる所 疼痛し利せず。麻黄湯