荊芥連翹湯の口訣集

2025/7/3 2026/6/30改訂

荊芥連翹湯の口訣集

荊芥連翹湯:万病回春:袪風清熱:荊芥2 連翹2 黄芩2 山梔子2 防風2 当帰2 川芎2 白芍2 柴胡2 枳穀2 白芷2 桔梗2 甘草1.5。荊芥・連翹・山梔子・黄芩は、強い消炎・抗菌・解熱作用。

荊芥連翹湯:万病回春の「鼻病門」。「耳病門」の処方構成は蓄膿症にはあまり効かないが耳だれ(耳漏)で血膿がダラダラ出て止まらない人には良く効く。清熱剤なので患部に熱を持ち黄褐色や黄赤色の耳だれに効く。

肝火上炎:大柴胡湯・加味逍遙散・竜胆瀉肝湯・柴胡加竜骨牡蠣湯

・荊芥連翹湯・大柴胡湯合竜胆瀉肝湯・小柴胡湯合竜胆瀉肝湯。

肝火上炎:肝火の病証中に上部にあらわれた熱象。頭痛眩暈・耳聾耳鳴・眼紅痛・煩躁して怒りっぽい・睡眠不足・嘔吐・吐血・鼻血・舌黄苔・脈弦数:更年期障害など。

連翹:苦寒:心肺経:清熱解毒・清心熱・消瘡:皮膚や頭頸部の風熱を散じ、熱毒による発疹(面部の赤い発疹・頭部の腫瘍の角)を消す。

連翹は心熱を冷まし、金銀花は解表する:風熱に荊芥連翹湯。

清上防風湯は袪風清熱・解毒排膿。

清上防風湯:万病回春:袪風清熱・解毒排膿:

防風3 荊芥1.5 連翹2.5 山梔子1.5 黄連1.5 黄芩2 薄荷1.5 川芎2 白芷2.5 桔梗2.5 枳穀0.6 甘草0.6g。荊芥連翹湯との比較を下段に。

荊芥連翹湯:万病回春:袪風清熱:

防風2 荊芥2 連翹2 山梔子2 黄芩2 当帰2 川芎2 白芷2 桔梗2 枳穀2 

柴胡2 白芍2 甘草1.5。(柴胡+白芍:肝鬱の基本処方)

防風:発汗・利尿・鎮静・止瀉・止血。

荊芥けいがい:辛微温:袪風解表(荊防敗毒散)・止血・消炎。

連翹れんぎょう:苦寒:心肺経:清熱解毒・清心熱・消瘡:皮膚や頭頸部の風熱を散じ、熱毒による発疹(頭部の腫瘍の角)を消す。連翹は心熱を冷まし、金銀花は解表する:

肝鬱風熱に荊芥連翹湯:目・耳・鼻・喉・舌の炎症。

清上防風湯(万病回春)は袪風清熱・解毒排膿:額のニキビ。

当帰芍薬散のニキビは赤くならない小さな白ニキビ。

加味逍遙散は赤く大きなニキビ。加味逍遙散は生理時悪化のニキビ。

桂枝茯苓丸は青い・青黒いニキビ。

清上防風湯は額のニキビ。

風熱壅盛には防風・荊芥を加う:たとえば荊芥連翹湯。

荊芥連翹湯は、食欲がある人の耳だれ・難聴・耳鳴り・中耳炎・蓄膿症に使うが、肝胆経に異常があり(柴胡+黄芩)、食欲があるが何を食べてもおいしいという味音痴に使う。

柴胡+黄芩は肝胆経の熱証が強い時の配合。

目や眼瞼の充血・化膿が強い:滋腎明目湯合荊芥連翹湯又は黄連解毒湯。

耳鳴り・耳聾:イライラする人の肝火上炎による耳鳴り・耳聾に

竜胆瀉肝湯合大柴胡湯で代用処方が荊芥連翹湯、

女性は加味逍遙散か大柴胡湯。

肝火上炎(竜胆瀉肝湯・大柴胡湯)の代用処方では、男性は荊芥連翹湯の適応が多い。

耳だれ:イライラすると耳だれが出る場合は、

肝と耳は経絡の関係があるので荊芥連翹湯だがイライラ肝鬱がある。

荊芥連翹湯:万病回春:袪風清熱:荊芥2 連翹2 黄芩2 山梔子2 防風2 当帰2 川芎2 白芍2 柴胡2 枳穀2 白芷2 桔梗2 甘草1.5。荊芥・連翹・山梔子・黄芩は、強い消炎・抗菌・解熱作用。

黄耆建中湯:小建中湯よりも気虚が進んだ状態で表の気を補う黄耆が加わり、皮膚のしまりをよくして止汗し、肉芽の発生を促進し栄養する。床ずれなど皮膚潰瘍・「慢性中耳炎」によい。

黄耆は皮膚の締まりをよくし強壮の効果があり、桂枝加黄耆湯や黄耆建中湯(帰耆建中湯も)で、中耳炎で長い間、膿のとまらないものをとめたことがある。「漢方診療三十年」大塚敬節

慢性中耳炎など久病は腎虚薬と共に:小柴胡湯合六味丸・小柴胡湯合八味丸・小柴胡湯合真武湯とする。

小柴胡湯:よく扁桃腺を腫らすアデノイド増殖症・慢性扁桃炎で喉頭癌ノイローゼ・慢性中耳炎など久病は腎虚薬(+六味丸・八味丸・真武湯)と共に使う。

中耳炎・おたふくかぜ:小柴胡湯・小柴胡湯合桔梗石膏・柴胡桂枝湯・柴胡桂枝湯合桔梗石膏。耳は肝経が通っているため。

中耳炎(耳は肝経が通る)・咽頭炎等:熱状、化膿:小柴胡湯加桔梗石膏。

脾気虚の痰濁上擾:半夏白朮天麻湯・六君子湯(鼻汁・鼻閉・頭重・中耳炎の流膿)

小柴胡湯:肝胆経腫脹である中耳炎や陰部のしこり(竜胆瀉肝湯は肝経湿熱)、バルトリン腺炎、慢性陰嚢湿疹、鼠径部湿疹やしこり、耳下腺炎:おたふくかぜに小柴胡湯。

黄耆建中湯は、小建中湯に黄耆を加え、皮膚潰瘍や中耳炎などの潰瘍病かいようびょう や慢性腹膜炎、神経衰弱などに用いることができる。

347.化膿性中耳炎の46歳の婦人(内托散)。

「漢方診療三十年」大塚敬節

内托散ないたくさん:万病回春:人参2.5 当帰3 黄耆2 川芎2 防風2 桔梗2 厚朴2 桂枝2 白芷1 甘草1。

白芷びゃくし:ヨロイグサの根は、袪風止痛し耳痛・頭痛を治す。

白芷は上達通竅し耳の通りを良くする。

帰耆建中湯:慢性中耳炎。長期化して、薄い膿が止まらないも。

帰耆建中湯:腰や背中の痛み。疲れると、すぐに腰や背中が痛くなり、居動作に困難を覚える。のばすことが可能な腰まがりの処方:

帰耆建中湯・独活寄生湯合小建中湯。

独活寄生湯:千金方:袪風湿・散寒・補気血・益肝腎・活血止痛:

独活2 防風2 桑寄生4 秦艽3 杜仲3 熟地黄5 白芍4 当帰3 牛膝3 川芎2 茯苓3 党参3 細辛1 肉桂0.5(沖服) 炙甘草1

独活:袪風湿・通経絡:特に項背部の筋肉や下半身の関節の風湿を去る・背中の痛み・臀部の痛み・両足のしびれ:独活寄生湯。

独活寄生湯単独では力不足なので、

独活寄生湯合苓姜朮甘湯

独活寄生湯合真武湯

独活寄生湯合平胃散

など、併用する組合せを考える。

桔梗石膏:清熱解毒・袪痰排膿作用があり、

中耳炎・咽頭炎等で熱状や化膿が生じたら小柴胡湯加桔梗石膏とする。

肝胃熱の蓄膿症には大柴胡湯加桔梗石膏とする。

中耳炎、耳下腺炎おたふく、耳鳴り(肝鬱が原因で大柴胡湯証は突然、耳鳴り・耳聾じろうとなる:耳には肝経が通っているため)など。

中耳炎の急性期の初期には葛根湯の応ずるものが多い。

柴胡剤や苓桂五味甘草湯や桂枝加黄耆湯で中耳炎によいものがある。「漢方診療三十年」大塚敬節

苓桂五味甘草湯:金匱要略:茯苓6 桂枝4 五味子3 甘草2:中耳炎。

黄耆建中湯の使用目標:慢性の腹痛・皮膚炎・疲労倦怠感・アレルギー性鼻炎・慢性中耳炎・皮膚潰瘍・床ずれ。自汗・息切れ・冷え・疲労倦怠感など気虚の症状が小建中湯より強い。

一貫堂医学では、小児の中耳炎等の炎症には、柴胡清肝湯:小児が冒されやすい感冒・気管支炎・喉頭炎・咽頭炎・鼻炎などの炎症性疾患に適用する。

柴胡清肝散「一貫堂」:当帰1.5 芍薬1.5 川芎1.5 地黄1.5 連翹れんぎょう1.5 桔梗1.5 牛蒡子1.5 括婁根1.5 薄荷1.5 甘草1.5 黄連1.5 黄芩1.5 黄柏1.5 山梔子1

四物湯:血虚の基本方剤:当帰4 白芍4 川芎4 熟地黄4。

黄連解毒湯:黄連2、黄芩3、黄柏2、山梔子2:冷やし乾かす解毒薬)

桔梗:苦辛平:肺経:宣肺袪痰、排膿消腫、引経上浮:痰を除き「他薬を上部に導く作用:桔梗・天麻・川芎・白芷は引経上浮」がある:咽の化膿の腫れや痛みを鎮め痰を切る:膈塞を通じる紫蘇葉・白芷・桔梗。

しょっちゅう風邪をひいて熱を出したり、中耳炎などの発赤・腫脹を繰り返すものの、体質改善に柴胡桂枝湯・小柴胡湯・柴胡清肝散を使用する。

耳内が発赤腫脹する中耳炎・外耳炎の「初期」:

葛根湯または:葛根湯加桔梗石膏(清熱解毒・袪痰排膿)

慢性的な中耳炎、中耳炎を繰り返す場合は小柴胡湯。

中耳炎・扁桃炎・リンパ節腫・フルンケル・麦粒腫などが大柴胡湯の肝火上炎が適応となる場合もある。

大柴胡湯:肝火上炎・肝気鬱結・胃実熱・心下痞硬・降逆に適応する:柴胡6 黄芩3 白芍3 半夏4 生姜4 大棗3 枳実2 大黄1g

(胃熱による上腹部の脹り・苦満)。

防風通聖散:疏風解表・瀉熱通便:中耳炎。

防風通聖散:疏風解表・瀉熱通便:当帰 芍薬 川芎 山梔子 連翹 薄荷 生姜 荊芥 防風 麻黄各1.2 大黄1.5 芒硝1.5 甘草 桔梗 白朮 黄芩 石膏各2 滑石3:便秘・肥満・糖尿病・蓄膿・中耳炎。

荊芥連翹湯:一貫堂医学:(耳・鼻・咽・舌・肺の慢性炎症。青年に多い)。

荊芥連翹湯:一貫堂医学:青年期の「解毒症体質」患者には荊芥連翹湯

解毒症体質:四物黄連解毒湯の加味方。

解毒症体質:温清飲加柴胡連翹

荊芥連翹湯:「万病回春」:荊芥2 連翹2 山梔子2 黄芩2 防風2 

当帰2 川芎2 白芍2 柴胡2 枳穀2 白芷2 桔梗2 甘草1.5。

荊芥・連翹・山梔子・黄芩は、強い消炎・抗菌・解熱作用。

荊芥連翹湯:「一貫堂」:黄連 黄芩 黄柏 山梔子 当帰 川芎 

熟地黄 白芍 連翹 荊芥 薄荷 防風 枳穀 炙甘草各1.5 柴胡2 白芷2 桔梗2 

(黄連・黄柏・熟地・薄荷は一貫堂の追加生薬)