血府逐瘀湯の口訣集

2026/7/29~31

血府逐瘀湯の口訣集

血府逐瘀湯

血府逐瘀湯合逍遙散(乳房のしこり)

疎経活血湯合血府逐瘀湯

苓桂朮甘湯合血府逐瘀湯(心陽虚の血瘀)

苓桂朮甘湯合血府逐瘀湯合補中益気湯(心陽虚の血瘀と気虚)

血府逐瘀湯合折衝飲(強い瘀血の胸痛)

血府逐瘀湯合加味逍遥散(打撲・骨折のイライラ・脹痛)

五積散合血府逐瘀湯(寒湿の血瘀による痹阻)

血府逐瘀湯合補陽還五湯(強い気虚の血瘀)

血府逐瘀湯加減合平胃散(行気活血・袪瘀止痛・理気化湿)

炙甘草湯合血府逐瘀湯(心気虚・心陽虚の血瘀・心不全の不安感)

鎮肝熄風湯合血府逐瘀湯(鎮肝熄風・袪瘀)

血府逐瘀湯加六神丸

血府逐瘀湯加大黄+牡丹皮(瘀血内結の潮熱)

栝楼薤白半夏湯合血府逐瘀湯(心筋梗塞)

栝楼薤白半夏湯合コタロー還元清血飲(冠心二号方:心筋梗塞)

栝楼薤白半夏湯合イスクラの冠元顆粒(冠心二号方:心筋梗塞)

補陽還五湯(気虚の血瘀:代用処方:十全大補湯合血府逐瘀湯)

疎経活血湯合補陽還五湯

折衝飲(すべて血瘀薬からなる:心筋梗塞痛)

折衝飲加地竜(袪瘀・通経絡:心筋梗塞痛)

栝楼薤白半夏湯(気滞血瘀の胸痞・胸をひらく)

栝楼薤白白酒湯(痰湿による胸痞・胸をひらく)

桃核承気湯(清熱瀉下・活血逐瘀・熱状と血瘀の狂状)

抵当丸(発狂:破血逐瘀:大黄2 虻虫0.3 水蛭0.3 桃仁0.3)

炙甘草湯(心気虚・心陽虚)

加味逍遙散加田七(夜の腹痛)

柴胡桂枝湯加田七(夜の腹痛)

疎経活血湯(袪風湿・補血・活血化瘀)

疎経活血湯合補陽還五湯

治打撲一方(打撲の瘀血)

血府逐瘀湯:医林改錯:胸中血瘀証による瘀血内阻を「活血袪瘀」:

桃仁3 紅花3 当帰4 赤芍3 川芎2 生地黄4 牛膝4 枳殻3 柴胡3 桔梗2 甘草1g:(桃仁・紅花+四物湯+牛膝 枳殻 柴胡 桔梗 甘草)。

柴胡を用いて肝胆の鬱を疏す。

桔梗:苦辛平:肺経:宣肺袪痰、排膿消腫、引経上浮:痰を除き「他薬を上部に導く作用:天麻・川芎も引経上浮」がある:咽の化膿の腫れや痛みを鎮め痰を切る:膈塞を通じるのは紫蘇葉・白芷・桔梗。

膈塞カクソク悶絶して、上下通ぜざるは、則ち暴憂の病なり。

王清任おうせいにん 著『医林改錯いりんかいさく』

血府逐瘀湯:医林改錯:活血袪瘀:瘀血内阻:頭痛・胸痛・心前部胸悶、失眠多夢・心悸怔忡・急躁易怒・脇肋疼痛、月経不調、血灌瞳神、暴盲:急に視力喪失する、血瘀久しき者。

血府逐瘀湯:頭痛・胸痛・月経痛・胸悶(狭心症の前兆)・月経前症候群・夜の不安感・不眠・多夢・心悸・潮熱・吃逆・夜泣き・夜間増悪・刺痛・固定痛・舌や唇の暗紫色・舌裏静脈怒張・腫塊・血塊・出血色が紫暗。

血府逐瘀湯は、心に瘀血が有り、瘀血による発狂に使える(抵当丸・桃核承気湯)。

発狂という躁病の形で突然起こる。発作は時々起こる。しばしば起こるのではなく何かの引き金となる抑鬱があると異常なほど発狂し、泣くというより騒ぐ方が圧倒的に多い。対象が全くない状態で騒ぐのを狂という表現で表す。

104:瘀血で狂状となる精神異常:不安症状ではなく躁病で外に発散して騒ぐ。真の発狂には抵当丸を使うが、狂状は時々何かの引き金で異常なほど狂状を呈し騒ぎ小便は正常で近く舌青紫色には桃核承気湯を使う。

抵当丸ていとうがん:傷寒論:破血逐瘀:

大黄2 虻虫ぼうちゅう0.3 水蛭すいてつ0.3(ヒル)桃仁0.3gの粉末を蜂蜜で丸とし1日1回1gずつ内服:狂症(発狂)に使う:

代用処方:桃核承気湯合水蛭すいてつ。

血府逐瘀湯は、心臓が痛くなる心筋梗塞の予防にも使える。

心筋梗塞痛には折衝飲を使うが、桃核承気湯は心臓痛には効かない。

折衝飲:活血化瘀・理気止痛:寒帯肝脈:当帰5 赤芍3 川芎3 桃仁5 紅花2 牡丹皮3 桂枝3 牛膝3 延胡索3(すべて袪瘀作用の生薬)。

活血剤:桃仁・紅花・当帰・川芎・赤芍・丹参・牡丹皮・姜黄(鬱金)・益母草・麝香・乳香・没薬・牛膝・阿膠など。

栝楼薤白半夏湯:気滞血瘀の胸痞に:栝楼実3 薤白4 半夏6に濁酒40ccに水400ccを加え煮て200ccに煮詰め3回に分服。

栝楼・栝楼仁:楼仁・栝楼実・楼実:ウリ科シナカラスウリ・キカラスウリの成熟種子:苦寒:肺胃大腸経:清熱化痰・潤肺化痰・利気通便・理気寛中:栝楼薤白半夏湯は気滞血瘀で生じた胸痞に適応:栝楼仁2~6g。

薤白がいはく:ユリ科チョウセンノビル・ラッキョウの地下鱗茎:苦辛温:肺胃大腸経:温中通陽・行気止痛:お腹を温め陽気をめぐらし、気の流れを促して止痛する・胸痺の常用薬:3~6g。

桃核承気湯:清熱瀉下・活血逐瘀・瘀血と熱状で狂状(狂症ではない):調胃承気湯+桃仁・桂枝:桃仁5 桂枝4 大黄3 甘草2 芒硝2:瘀血と熱状で狂状を現す時に適応:生理時の盗癖・拒食症など。

拒食症:半夏瀉心湯・半夏厚朴湯・逍遥散・小柴胡湯・柴朴湯・抑肝扶脾散・桃核承気湯。

7.瘀血阻絡の運動麻痺:血府逐瘀湯:外傷や術後の下半身麻痺・慢性病の気滞から血瘀発生・大小便失禁・知覚麻痺・足の甲の浮腫・皮膚乾燥薄・筋肉削痩・皮膚甲錯・四肢冷・局所や皮膚の刺痛・舌紅瘀斑・脈沈細渋。

失禁:真武湯・参附湯・心腎不交(黄連阿膠湯・天王補心丹・桂枝加竜骨牡蠣湯・桑螵蛸散)・補中益気湯合血府逐瘀湯・補中益気湯合折衝飲・補中益気湯合真武湯・補中益気湯合八味丸。

「心気が不足」して「小腸の伝送が度を失い」尿が自然に出る:

心腎不交(桑螵蛸散・天王補心丹・黄連阿膠湯・桂枝加竜骨牡蠣湯)。

心気虚では心悸、気短、眩暈。

59.寒湿痹阻の汗出偏沮:五積散合血府逐瘀湯:寒湿が侵入して半身の経絡を痹阻し気血の運行を阻滞し腠理の開闔カイゴウを失調させて半身の発汗・筋肉のひきつり・痛み・運動障害・肢体が重だるい・舌苔が白く厚い。

瘀血の方剤:血府逐瘀湯・疎経活血湯・冠心二号方・桃核承気湯・桂枝茯苓丸・折衝飲・通導散・田七・補陽還五湯・四物湯・大黄䗪虫丸・大黄牡丹皮湯・失笑散・少腹逐瘀湯・膈下逐瘀湯・身痛逐瘀湯・通竅活血湯・治打撲一方。

治打撲一方:香川家:川骨5センコツ 樸樕3ボクソク 川芎3 桂枝2 丁香1 大黄1 甘草2:活血化瘀・消腫・通陽:打撲・捻挫の腫脹や疼痛:ツムラに製品有り。

川骨せんこつ:スイレン科のコウホネの根茎:破血止血の要薬:打撲捻挫の疼痛:日本の経験。

樸樕ぼくそく:ブナ科のクヌギなどの樹皮:鎮痛・悪瘡あくそうに効果・駆瘀血・解毒・消炎・収斂・止血:痔・下痢・下血:日本の経験則:熊が背中を樹木の幹にこすりつける動作が確認されている。

心陽虚と心血瘀阻に

苓桂朮甘湯合血府逐瘀湯

苓桂朮甘湯合血府逐瘀湯合補中益気湯。

炙甘草湯合血府逐瘀湯

神経症:炙甘草湯:益気通陽・滋陰補血:心気虚・心陽虚:

動悸・不整脈・不安感・心不全・狭心症・全身衰弱・心臓神経症:

炙甘草3 生姜3 人参3 桂枝3 麦門冬6 麻子仁3 阿膠2 生地黄6 大棗3g。

甘草の甘温は益気和中(気を益し、胃を和す)して血脈を滋潤する。

麦門冬は、心血を補い(心血虚)心陰を滋潤(心陰虚)して血脈に栄養を与える。

生地黄、麦門冬、阿膠、麻子仁、大棗は、心血を補い、心陰を滋潤して血脈に栄養を与える。

「心は血脈を主る、肝は血を蔵す」。瘀血内阻により血液循環は障害されるので頭痛、胸痛、心前部の胸悶と不安感、失眠多夢、心悸、易怒などが生ずる:血府逐瘀湯。

内傷の血瘀証の主症状は、関節痛、刺痛、チクチクする刺痛、固定痛、少腹痛は桂枝茯苓丸、しびれ、クモ状血管腫、夜間悪化、舌紫・舌黒紫、舌青紫色で代表方剤は桂枝茯苓丸・疎経活血湯・血府逐瘀湯。

折衝飲:心陽虚・瘀血に対する鎮痛効果は血府逐瘀湯より高く、

さらに地竜を加えるとよい。折衝飲加地竜。

血府逐瘀湯を加減し、心絞痛や脳震盪後遺症の頭痛や健忘(高次脳機能障害・補陽還五湯・血府逐瘀湯合補陽還五湯も使う)、失眠、経閉、不孕フヨウ(不妊)、腹部腫塊(癥瘕チョウカ)などの証に用いることができる。

癥瘕ちょうか:腹部の腫瘤。子宮筋腫・硬結などの総称。

瘕か:腹内の腫塊が疼痛し、腫塊は集まったり散じたりして形のないものをいう。手で按じてさすると塊が散じる。

血府逐瘀湯加減は、眼科では前房積血、眼底出血にも応用される。

血府逐瘀湯:心の瘀血・心臓痛・心筋梗塞の予防・折衝飲・冠心二号方・血府逐瘀湯、補陽還五湯を使う。

狭心症には胸をひらく作用の栝楼薤白半夏湯・栝楼薤白白酒湯を使う。

栝楼薤白半夏湯:気滞血瘀による胸痞に:栝楼実3 薤白4 半夏6 三味に濁酒40ccに水400ccを加え煮て200ccに煮詰め3回に分服

栝楼薤白白酒湯:理気袪痰・通陽散結:栝楼仁2 薤白6 白酒30ml:湿痰による胸痺に使用。

瓜蔞(栝楼仁・栝楼実)、薤白、白酒、桂枝、附子などは通陽宣痹薬。

痛みを伴う足の静脈瘤には血府逐瘀湯や補陽還五湯がよく効く。

痛みを伴う足の静脈瘤には血府逐瘀湯や補陽還五湯がよく効くが、

桂枝茯苓丸や桃核承気湯ではとれない。

下肢静脈瘤:血府逐瘀湯・補陽還五湯・疎経活血湯・十全大補湯合血府逐瘀湯加地竜。寒湿による下肢静脈瘤:苓姜朮甘湯合疎経活血湯・当帰芍薬散合疎経活血湯・当帰芍薬散合真武湯。

血府逐瘀湯加減合平胃散:行気活血・袪瘀止痛・理気化湿:桃仁 紅花 当帰 赤芍 川芎 柴胡 枳殻 丹参 香附子 延胡索 鬱金+平胃散(理気化湿・和胃):蒼朮4 厚朴3 陳皮3 大棗2 生姜1 甘草1g。

夜中に突然心臓が痛くなるのも心臓の瘀血で心筋梗塞である。

瘀血の症状は夜中に悪化し、心筋梗塞には桂枝茯苓丸ではなく、

折衝飲、血府逐瘀湯、補陽還五湯を使う。足の静脈瘤にもよい。

前額部(胃経が通る)に頭重痛を訴える疾患に蓄膿症がある。

そこで苓桂朮甘湯・半夏白朮天麻湯・六君子湯は蓄膿症に応用され、

慢性では袪瘀薬(桂枝茯苓丸・血府逐瘀湯)と補腎薬(真武湯)を加える。

「風痰挟瘀」の四肢のけいれん・・てんかん:袪瘀・熄風:

鎮肝熄風湯合血府逐瘀湯。

鎮肝熄風湯:医学衷中参西録:牛膝 代赭石 竜骨 牡蛎 亀板 白芍 玄参 天門冬 川楝子 麦芽 茵蔯蒿 甘草:作らなければ日本には無い。

風痰の癲癇は、暴飲暴食やムラ食いで胃腸が弱って脾虚となり痰が生じ、痰が気のながれを阻害して気の昇降を失調させ、清陽が昇らず濁陰が下降しないために、痰が頭部を蒙蔽モウヘイして癲癇となる。

一般的な瘀血の処方は、血府逐瘀湯であるが、

無い場合の代用処方は折衝飲せっしょういん である。

折衝飲:活血化瘀・理気止痛:寒帯肝脈にもつかう:

当帰5 赤芍3 桃仁5 紅花2 牡丹皮3 川芎3 桂枝3 牛膝3 延胡索3(すべて袪瘀作用の生薬)。

瘀血内結の潮熱・・血府逐瘀湯加製大黄+牡丹皮:打撲・外傷・寒凝気滞・血熱妄行で血流が停滞して、血瘀が生じ、内欝した瘀血が化熱して潮熱となる・・午後又は夜間の発熱が化熱して潮熱が発生する。

潮熱とは、潮が満ちるように一定の時間に生じる発熱をさす。

傷寒論では「日晡潮熱」:午後4~8時の発熱が毎日反復する状態:

承気湯類・大柴胡湯・加味逍遙散などの適用、後世方では「午後潮熱」という。

105:心の瘀血の狂状に血府逐瘀湯:心の瘀血・心臓痛・心筋梗塞の予防・発狂に血府逐瘀湯が使えるが、桃核承気湯は心筋梗塞には無効。

補陽還五湯:十全大補湯合血府逐瘀湯で代用。

夜中に生じる腹痛や胃痛の原因は「瘀血」であり:「瘀血は夜間悪化」

加味逍遙散加田七・柴胡桂枝湯加田七や

折衝飲・血府逐瘀湯・補陽還五湯を使う。

田七・田三七・三七・参三七:ウコギ科人参三七の根:チクセツニンジン竹節三七の根茎:甘微苦温:肝胃経:止血・袪瘀・消腫・止痛:

止血と袪瘀の主薬である。内出血・外傷の出血に袪瘀止血・消腫止痛粉末1g。

お腹の刺されるような痛みは、瘀血の痛みで、それは腸捻転の状態であり、排便できればよくなるが、胃の刺痛には加味逍遥散加田七や柴胡桂枝湯加田七とする。加味逍遙散合吉祥蘇霊廣(マツウラの商品名)。

打撲・骨折の痛みは桂枝茯苓丸や桃紅四物湯などの瘀血の薬だけでは気が停滞しているのでとれない。必ず理気薬(疏肝理気・調気疏肝)を同時に使う必要があり半夏厚朴湯を合方するか、血府逐瘀湯を使う。

半夏厚朴湯:理気化痰・肝鬱・痰飲・赤面症:緊張で手や体や声が震えるのは半夏厚朴湯:半夏6 厚朴3 茯苓5 生姜4 紫蘇葉2。

血府逐瘀湯:医林改錯:瘀血内阻:牛膝4 桃仁3 紅花3 当帰4 赤芍3 川芎2 生地黄4 枳殻3 柴胡3 桔梗2 甘草1g。

疏肝理気の 柴胡、木香、鬱金、枳殻、玄胡(延胡索)、金鈴子(川楝子)。

枳殻、柴胡、桔梗、甘草は、調気疏肝し肝気鬱結を治す。

行気(理気)して腹満を緩める厚朴。

半夏:甘微苦微温:脾胃経:燥湿化痰・降逆止嘔・消痞散結。

膈塞を通じるのは紫蘇葉・白芷・桔梗。

心筋梗塞に栝楼薤白半夏湯を血府逐瘀湯・冠心二号方に合方する場合もある。共に動悸を伴う。

心筋梗塞に栝楼薤白半夏湯合血府逐瘀湯

心筋梗塞に栝楼薤白半夏湯合コタロー還元清血飲(冠心二号方)

心筋梗塞に栝楼薤白半夏湯合イスクラの冠元顆粒(冠心二号方)

心筋梗塞には、血府逐瘀湯・冠心二号方・折衝飲だが、

狭心症には胸をひらく作用の栝楼薤白半夏湯を使う。

当帰が無いので冠心二号方の補血作用は血府逐瘀湯より弱いが、

袪瘀血作用は冠心二号方の方が強い。

血虚が強ければ血府逐瘀湯を使い、

血虚症状が少なければ冠心二号方(冠元清血飲・冠元顆粒)を使う。

打撲・骨折の脹痛・イライラ:血府逐瘀湯合加味逍遥散。

夜間悪化は瘀血の特徴。切り傷や刺し傷、帯状疱疹の痛みが夜中に悪化する。腹痛や胃痛が夜中の悪化も瘀血が原因である。

夜中の胸の痛みは桂枝茯苓丸ではなく折衝飲・血府逐瘀湯・補陽還五湯を使う。

肝鬱に瘀血を兼ねている時:逍遙散合桂枝茯苓丸・逍遥散合血府逐瘀湯

打撲・骨折の脹痛・イライラ・肝火:血府逐瘀湯合竜胆瀉肝湯。

肝火が強い場合の脹痛・イライラには、加味逍遙散より竜胆瀉肝湯を使う。

血府逐瘀湯の牛膝と桔梗:牛膝は薬を下行させる引経薬で、桔梗は他薬を上部に導く引経作用を有す。

血府逐瘀湯の牛膝ごしつ:ヒユ科イノコズチモドキの根:

活血袪瘀止痛・活血通経・舒筋利痹・補益肝腎・強筋骨・

薬を下行させる引経薬:牛車腎気丸に配合。

桃核承気湯:は心熱と瘀血を去る作用だが、打撲の瘀血にも使う。または打撲には通導散を使う。一般的な瘀血の薬は血府逐瘀湯である。

通導散:打撲・瘀血腰痛・痔の刺痛:理気活血・破血逐瘀・瀉下:

当帰3 紅花3 蘇木2 木通3 大黄3 芒硝3 枳実3 厚朴2 陳皮3 甘草3:刺痛の瘀血の痔:肝鬱で多食の肥満に効果がある。

蘇木そぼく:止血・行血袪瘀・通絡止痛・鎮痛・鎮静:瘀血の薬:マメ科スホウの乾燥した心材:打撲損傷・瘀血の心窩部痛や腹痛・産後腹痛・半身不随に通導散合防風通聖散。多量で破血、少量で和血。

瘀血の偏頭痛の治法・・活血通絡の通竅活血湯の加減を使う。

代用処方は血府逐瘀湯+六神丸。

通竅活血湯:桃仁 紅花 赤芍 川芎 葱白そうはく生姜 大棗 麝香ジャコウは六神丸で代用。酒と水で煎服す:瘀血の偏頭痛:血府逐瘀湯+六神丸。

夜間の痛みがひどい場合は重症の血瘀ですので、疎経活血湯に血府逐瘀湯や冠元清血飲(冠心二号方)・折衝飲・補陽還五湯など瘀血の薬をさらに合方する。

疎経活血湯合血府逐瘀湯

疎経活血湯合冠元清血飲(冠心二号方)

疎経活血湯合折衝飲

疎経活血湯合補陽還五湯

腕の使いすぎに(気滞血虚)よる腱鞘炎で、刺すように痛み(血瘀)しかも夜中に激痛(瘀血)が起こる場合も疎経活血湯が良く効く。

疎経活血湯:袪風湿・補血・活血化瘀:四物湯 + 蒼朮 茯苓 桃仁 牛膝 防已 威霊仙 羗活 防風 白芷 竜胆草 陳皮 生姜 甘草:疎経活血湯は、天気が悪くなると夜とても痛む固定痛の刺痛。

生理などの血塊が青紫色などの瘀血症状に:血府逐瘀湯・桂枝茯苓丸。

骨蒸潮熱し肌膚甲錯の者の眩暈には柴胡、枳穀を除き、牡丹皮3g、黄柏3g、知母3gを血府逐瘀湯に加える。

骨蒸こつじょう:体の深部から蒸されるような熱感症状。結核性、消耗性疾患にみられる熱型。

冷え症で四肢が冷えている者の眩暈には附子2g(先煎)、桂枝2gを血府逐瘀湯に加える加える。

疲労が強く呼吸が弱く自汗する気虚の眩暈の者には黄耆10~20gを血府逐瘀湯に加える。

瘀血内阻で眩暈頭痛し、或は健忘・失眠(不眠)がみられ、動悸し精神は不振で顔と唇の色は紫暗で、舌には紫斑・瘀点がある。脈弦渋或は細渋:血府逐瘀湯。

「めまい」で瘀血の舌・唇に瘀斑・紫紅色など瘀血症状があれば血府逐瘀湯。

乳房内にしこりがあり、刺痛は血瘀である:桂枝茯苓丸・血府逐瘀湯などが適応(瘀血の処方)。血府逐瘀湯合逍遙散も。

瘀血一般に使用する血府逐瘀湯は、「脳梗塞」に使う。

心血瘀阻の胸痛:血府逐瘀湯合失笑散(五霊脂 生蒲黄)・

心血瘀阻の胸痛:折衝飲

心血瘀阻の胸痛:血府逐瘀湯合折衝飲

心血瘀阻の胸痛:冠心二号方(冠元清血飲・冠元顆粒)

心血瘀阻の胸痛:血府逐瘀湯合冠元清血飲

心血瘀阻の胸痛:血府逐瘀湯合補陽還五湯

心血瘀阻の胸痛:疎経活血湯合血府逐瘀湯

心血瘀阻の胸痛:疎経活血湯合折衝飲

心血瘀阻の胸痛:疎経活血湯合補陽還五湯。