2026/7/1
神経症の口訣集
半夏厚朴湯・苓桂朮甘湯・逍遥散・加味逍遙散・当帰芍薬散・三黄瀉心湯・桂枝加龍骨牡蠣湯・柴胡加竜骨牡蠣湯・天王補心丹・帰脾湯・加味帰脾湯・黄連解毒湯・酸棗仁湯・黄耆建中湯・柴芍六君子湯・炙甘草湯
胃弱の神経症:柴芍六君子湯:日常のストレスに弱く、腹痛・腹満などをすぐ訴える。胃弱の神経症・胃弱の更年期障害・自律神経失調症で
主体は胃腸よりも、イライラなど肝鬱である。
神経症:心気虚・心陽虚:心不全・狭心症・不整脈・全身衰弱・神経症などでみられる:炙甘草湯。
神経症:炙甘草湯:益気通陽・滋陰補血:心気虚・心陽虚:動悸・不整脈・不安感・心不全・狭心症・全身衰弱・神経症:炙甘草3 生姜3 人参3 桂枝3 麦門冬6 麻子仁3 阿膠2 生地黄6 大棗3g。
炙甘草湯:生地黄、麦門冬、阿膠、麻子仁、大棗は心血を補い、心陰を滋潤して血脈に栄養を与える。。
神経症:「肝気鬱結」では、さまざまな神経症が現れる。くよくよする、厭世的、楽しくない、晴れ晴れしない、孤独感などを現すなど、鬱証やヒステリーに出現する症状に半夏厚朴湯は適応する。
神経衰弱:黄耆建中湯は、小建中湯に黄耆を加え、皮膚潰瘍や中耳炎などの潰瘍病かいようびょう や慢性腹膜炎、神経衰弱などに用いることができる。
神経症:三黄瀉心湯は、顔面紅潮、のぼせ、めまい、イライラ、不眠などの患者で、便秘の傾向で、みぞおちにつかえ(胃熱)のあるものに用いる。
諸種の出血、高血圧症、神経症、常習便秘、胃炎、胃潰瘍、脳出血などに用いる。
三黄瀉心湯:大黄3 黄連3 黄芩3g:清熱瀉火・解毒・化湿・瀉下・止血には冷服する「黄連+黄芩」で心火(不安感)胃火・胆熱を冷ます。
パニック障害:大柴胡湯:胃熱からの精神異常。驚き易く動悸する:パニック障害(加味帰脾湯も適応する)。
神経症:桂枝加龍骨牡蠣湯:温補心陽:心陽虚の心悸・不整脈・神経症。
神経症:桂枝加龍骨牡蠣湯:精力減退・疲労・夜尿症・遺精・神経症でつまらないことが気になる・自慰過多による症状・多夢・不眠・過労で悪化する動悸・面紅・顴紅・手はほてり足は冷える。
神経症:柴胡加竜骨牡蠣湯:清熱安神・補気健脾・化痰止嘔:柴胡5 黄芩3 半夏4 生姜3 桂枝3 人参3 茯苓3 大棗3 竜骨3 牡蠣3 大黄1。
不安感:天王補心丹と同じくらい不安感に帰脾湯をよく使うが帰脾湯は脾虚が顕著。
パニック障害・不眠:帰脾湯:生姜三片、大棗一枚で帰脾湯を水煎服用する。帰脾湯に柴胡と山梔子を加えると心臓神経症やパニック障害・不眠などに使う加味帰脾湯となる。柴胡+山梔子+帰脾湯=加味帰脾湯。
精神安定剤:天王補心丹:心を安定させ精神を健やかに保つ。体力をつけ意志を強くし、健忘を免れ、持続する動悸を除き、驚き易く生ずる動悸を鎮め、三焦を清し、痰涎を除き、咽乾を鎮め、精神を養育する:万病回春。
神経症:では、咽喉中に異物感を覚えることがある。一般には半夏厚朴湯が適応するが苓桂朮甘湯・加味逍遙散・逍遥散の有効な場合もある。
ストレス肝鬱:当帰芍薬散:肝鬱・寒湿:ストレス・小便が近い・足が冷える・食欲やや減少・冷えで腹痛が生じる:肝鬱の処方には加味逍遙散や逍遥散があるが寒湿の症状はとれないので肝鬱と寒湿には当帰芍薬散を使う。
精神抑鬱には逍遙散を使う。肝鬱の逍遙散の代用処方は当帰芍薬散(当帰+芍薬)や柴胡桂枝湯(柴胡+芍薬)。
強いイライラには柴胡桂枝湯を使うが、逍遙散の使用が基本である。
小柴胡湯より柴胡桂枝湯の方が、(桂枝+芍薬)が入っているので営衛を調和し和解する作用が強く柴胡桂枝湯は小柴胡湯よりストレスに強く効く。
神経質:柴胡桂枝湯:人からは、神経質だといわれる。自律性が強いので、責任感がある。
ジストニア:柴胡桂枝湯は肩や背中のこり、痙攣、ふるえなどである。斜頚しゃけい・書痙・音楽家ジストニア・チック病・癲癇てんかん、あるいは心因性腰痛など腰や腹が引きつって痛むものなどに応用される。
チック:筋惕肉瞤で肝風・痰飲が原因:抑肝散加陳皮半夏・柴胡桂枝湯。
神経症:210.めまいと動悸と肩こり・身体動揺感・足の震えの神経症の38歳の婦人(半夏厚朴湯)「漢方診療三十年」大塚敬節。
驚悸と悪寒:酸棗仁湯:睡りすぎや不眠を治す。15歳が心配し過ぎで不眠となり驚き易く動悸がし止まらず悪寒する。先に補中益気湯合酸棗仁湯で悪寒は止まり加味帰脾湯で驚悸は少し安んじ、養心湯にて癒えた:万病回春。「漢方診療三十年」大塚敬節。
驚悸:養心湯:心気虚:人参 山薬 茯神 茯苓 麦門冬 酸棗仁 当帰 白芍 蓮肉 遠志 芡実 蓮鬚レンシュ(蓮の花芯:渋精止血:遺精・白色帯下・頻尿:腎虚薬)
精神異常:酸棗仁湯:心血虚・心肝火旺に養心安神・清熱除煩(精神異常):酸棗仁5 茯苓5 知母3 川芎3 炙甘草1):
疏肝作用の逍遥散・抑肝散を酸棗仁湯に合方する。
酸棗仁湯合抑肝散加陳皮半夏・酸棗仁湯合加味逍遙散:思慮過度して生ずる、のぼせ・イライラや不安感・不眠。
酸棗仁湯:養心安神・清熱除煩:酸棗仁5 茯苓5 知母3 川芎3 炙甘草1
神経症:101:苓桂朮甘湯・苓桂朮甘湯合半夏厚朴湯:どちらも痰をとる薬。体の中から水気を除くので、肌がカサカサしている人には使えないが、神経症で面紅・不安感・痰が出る人には合方処方の方がよい。
神経症:206.半夏厚朴湯は、胃下垂症、胃アトニー症などに用いられ、またそれらの病気に伴った神経症にもよく効く。
赤面症:半夏厚朴湯:理気化痰・肝鬱・痰飲・赤面症:
緊張で手や体や声が震えるのは半夏厚朴湯:
半夏6 厚朴3 茯苓5 生姜4 紫蘇葉2。
神経症:146.頭重・めまい・不眠の55歳の婦人の神経症患者(黄連解毒湯)
黄連解毒湯(清熱解毒・消炎・鎮静・化湿熱:全身の熱感を冷ます:
黄連2、黄芩3、黄柏2、山梔子2:冷やし乾かす解毒薬)
黄連:心中煩悸を主治し、心下痞、吐下、腹中痛を兼治す。
不安感:「黄連+黄芩」で、心火(不安感)・胃火・胆熱を冷ます。
舌炎:半夏瀉心湯:和胃降逆・消痞・安寧・心火や胃熱・胆熱を冷ます安定剤:半夏5 乾姜3 黄芩3 黄連1 人参3 炙甘草3 大棗3:舌は心の支配なので舌炎は心火を冷ます半夏瀉心湯や半夏瀉心湯合帰脾湯が適応する。便秘者には半夏瀉心湯合三黄瀉心湯。
奔豚気:苓桂甘棗湯:痰濁があると、不安感や火傷によって、下腹部からヒステリー球が上がってきて動悸が激しくなる。桂枝加桂湯は桂枝湯の桂枝を増やした奔豚気の火傷の薬である。火傷でない奔豚気には苓桂甘棗湯を使う。
奔豚気:苓桂甘棗湯:不安感・奔豚気の薬。苓桂朮甘湯の白朮の代わりに大棗が入っているが、苓桂朮甘湯では代用できない処方:
傷寒論:茯苓6 桂枝4 大棗4 甘草2。
神経症:黄連解毒湯は顔が赤くのぼせ、落ち着きがなく精神状態が興奮性を呈するものに適応する。高血圧症・更年期障害・神経症に応用:
消炎・鎮静・燥湿:黄連1.5g 黄芩3g 黄柏1.5g 山梔子2g。
神経症では「動悸・不眠・不安感」は心と関係する夏の方が強くなる傾向がある。「汗は心の液」であり、多汗・長湯の状態では不安感が生ずる。
神経症:肝の疏泄がみだれると、イライラがでてくる。逆もあり長期間イライラが続くと肝の疏泄がみだれ不安感がでてくるので、神経症の根本原因は肝気鬱結とイライラであり、肝の疏泄が乱れるためである。
神経症:肝の疏泄が失われると、きわめてイライラがでてくるので、神経症では肝の疏泄が関係することになる:柴胡剤・逍遥散などの適応。