湿熱痺:熱邪と湿熱が互結して関節が赤く腫れて痛む湿熱痹には、常に宣痹湯を用いて湿熱を清利し経脈を宣通する。
宣痹湯:温病条辨:清利湿熱・宣痺止痛:湿熱阻滞経絡・湿熱痹:
防已5 杏仁5 連翹3 山梔子3 滑石5 薏苡仁5 蚕砂3 半夏3 赤小豆皮3g。
宣痹湯:温病条辨:「湿あつまりて熱蒸し、経絡にこもり、寒戦し 熱盛ん、関節煩疼し、舌色は灰滞、面目萎黄なるは、病は湿痹と名づく、宣痹湯これを主る」。
宣痹湯の適応する湿熱邪は、湿熱が蘊蒸するので発熱し、
湿邪が陽気を鬱阻するため悪寒があり顔色も萎黄となる。
湿熱が気血を瘀滞し骨節経絡を阻滞するので関節の腫脹・疼痛・熱感がみられる。
熱軽ければ舌苔は舌のこけは灰色がかって厚く、
熱が重ければ舌苔は黄じ(黄色がかった厚ぼったい舌苔)となる。
蘊上うんじょう:上部にこもる。
宣痹湯の、主薬の防已は、苦辛寒で、清熱利湿・通絡止痛する。防已で経絡の湿を急走す。防已で清熱、利湿、通絡、止痛する。
宣痹湯の、薏苡仁・赤小豆皮は、経絡の湿熱を清利する。赤小豆皮にて血分の湿熱を清す。薏苡仁は淡滲して攣痹を主る。滑石と薏苡仁で、輔として痰湿、利湿する。蚕砂・半夏・赤小豆で除湿、化濁する。
宣痹湯の、杏仁は、上焦肺気を開いて水道を通調する。杏仁にて肺気の先を開く。杏仁で宣肺、利気する。
宣痹湯の、滑石は、鬱熱を下泄し湿熱の排出を促進する。滑石は竅を利して熱中の湿を清す。滑石と薏苡仁で、輔として痰湿、利湿する。
宣痹湯の、半夏・蚕砂は解鬱化湿する。半夏は辛平して寒熱を主る。蚕砂は濁道中の清気を化す。蚕砂・半夏・赤小豆で除湿、化濁する。
宣痹湯の、山梔子は三焦の鬱熱を除く。山梔子は粛肺し湿中の熱を瀉す。連翹、山梔子で鬱熱を清泄する。
宣痹湯の、連翹は軽清宣泄し透邪外達する。連翹にて気分の湿熱を清す。連翹、山梔子で鬱熱を清泄する。
宣痹湯は、全体で湿熱を清泄し、経絡を宣通して痹痛を解除する。
舌の灰色目黄をもって湿中生熱たるを知り、
寒戦し熱さかんなるをもってそれ経絡にあるを知り、
骨節疼痛をもって痹証たるを知る。
温病条辨:の上焦篇の宣痹湯は効能・主治が異なる。